[特別展]没後60年記念 川合玉堂 ―四季・人々・自然―を広尾・山種美術館にて開催。会期は、2017年10月28日(土)から12月24日(日)まで。
川合玉堂 《家鴨図》 1897(明治30)年 絹本・彩色 東京国立博物館 [12/12-12/24展示]
明治から昭和にかけて活躍した日本画家・川合玉堂。彼は、日本の山河をこよなく愛し、豊かな自然とそこに暮らす人々の姿を叙情豊かに描き出した。本展では、初期作品から晩年の作品まで、代表作を中心に約80点を出品する。
14歳になる頃から、幸野楳嶺や橋本雅邦など歴史ある日本画の画家たちに師事し研鑽を積んだ玉堂。その一方で、自然を愛した彼は、各地に赴き熱心に景色を観察した。そんな玉堂が描く風景画は、琳派や狩野派の伝統的な様式の中に、生き生きとした自然の息吹を感じ取ることができる。
川合玉堂 《紅白梅》(右隻) 1919(大正8)年頃 紙本金地・彩色 玉堂美術館
会場では、玉堂の生涯にわたる作品を通し、彼が伝統的な山水画から近代的な風景画へと新たな境地を拓いてゆく軌跡を辿ることができる。《鵜飼》や《紅白梅》など初期・中期の作品には、琳派などの修行を通じ、伝統に裏打ちされた日本画の威厳と赴きを身につけてゆく様を感じて。そして、《早乙女》や《山雨一過》など、晩年の作品はむしろ、その土地の自然や人々に寄り添うような優しく牧歌的な空気感を味わいたい。
さらに、画業の他に句作や詠歌を生活の一部として好んだ玉堂。展示では絵画の他に、玉堂の詠んだ詩歌が書かれた作品なども展示する。
【詳細】
[特別展]没後60年記念 川合玉堂 ―四季・人々・自然―
会期:2017年10月28日(土)〜12月24日(日)
※会期中、一部展示替えあり(前期 10月28日(土)〜11月26日(日)、後期 11月28日(火)〜12月24日(日))
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜17:00 (入館は16:30まで)
入館料:一般 1200円(1000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳の提示で、介助者1名含め無料。
※本展の使用済入場券(有料)の提出で、会期中の入館料が団体割引料金となる。(1名1枚につき1回限り有効)
※会期中きものでの来館で、団体割引料金となる。(複数の割引の併用は不可)
■出品作品例
《鵜飼》、《渓山秋趣》、《竹生嶋山》、《石楠花》、《春風春水》、《松上双鶴》、《山雨一過》、《荒海》、《早乙女》、《渓雨紅樹》、《高原入冬》、《遠雷麦秋》、《松竹梅》のうち「竹(東風)」(以上 山種美術館)、《赤壁》(青梅市立美術館)、《写生画巻》、《夏雨五位鷺図》、《瀑布》、《紅白梅》、《花をいけて》(以上 玉堂美術館)、《宿雪》(日本芸術院)
※出品内容には変更が入る場合あり。
【問い合わせ先】
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TEL:03-5777-8600
(受付時間 8:00〜22:00)