展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」が、群馬県立近代美術館にて、2020年2月8日(土)から3月22日(日)まで開催される。
フレデリック・レイトン《月桂冠を編む》1872年 油彩・カンヴァス 63.7×59.9cm
リヴァプール国立美術館 ウォーカー・アート・ギャラリー
Courtesy National Museums Liverpool, Walker Art Gallery.
ルネサンス以降、宮廷人や君主の宮殿や邸宅を飾る美術の主題として人気を博したギリシャ・ローマ神話。市民階級が主役となる近代においても、各時代に合わせて多彩な作品を生みだす土壌を育み続けてきた。「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」では、18世紀半ばから20世紀にかけての作家に焦点をあて、ギリシャ・ローマ神話や古典古代を主題とする絵画や彫刻、版画を紹介する。
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル《ユピテルとテティス》1807-25年頃 油彩・カンヴァス 82.0×65.0cm 東京富士美術館
古代遺跡の発掘が進んだ18世紀において、ヨーロッパ文明のルーツとしての古代ギリシャ・ローマの重要性が再認識される。その後19世紀の美術制度では、神話は歴史・聖書とともにもっとも正統な主題の1つとなる。本展では、日本初公開となるレイトンの《月桂冠を編む》をはじめ、アングルの《ユピテルとテティス》などを展示し、甘美な古典の世界を紹介する。
ラウル・デュフィ《アンフィトリテ(海の女神)》1936年 油彩・カンヴァス 188.0×160.0cm 伊丹市立美術館
20世紀に入るとヨーロッパの人びとは、失われた自然への郷愁、そして2つの世界大戦による分断を経験する。会場ではデュフィの《アンフィトリテ(海の女神)》やピカソ、ルノワール、シャガールらの作品を通し、神話や古代の理想郷へと馳せた人びとの思いを垣間見られるだろう。
【詳細】
展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」
会期:2020年2月8日(土)~3月22日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし2月24日(月)は開館)、2月25日(火)
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで
会場:群馬県立近代美術館
住所:群馬県高崎市綿貫町 992-1
入場料:一般 820円(650円)、大高生 410円(320円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳を提示の本人と同伴者1名は無料
【問い合わせ先】
群馬県立近代美術館
TEL:027-346-5560