御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」が、新潟県立近代美術館にて、2021年8月29日(日)まで開催される。その後、北海道立近代美術館にて2021年9月15日(水)から11月7日(日)まで、東京・サントリー美術館にて2022年1月26日(水)から3月27日(日)まで開催される。
「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」は、精巧に再現された正倉院宝物の模造品を一挙に公開する展覧会。奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9,000件にもおよぶ正倉院宝物は、その多くが奈良時代に作られたもの。調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など、その内容は多岐にわたり、中には西域や唐から伝来した宝物も含まれている。
正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良で開催された博覧会を機に始まり、当初は模造製作は修理と一体の事業として取り組まれていた。1972年以降、宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点がおかれるようになり、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と、最新の調査・研究成果とを融合させた、優れた再現模造が数多く生み出されるようになる。
「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」では、これまでに製作された数百点におよぶ正倉院宝物の再現模造品の中から、「模造 螺鈿紫檀五絃琵琶」をはじめ、選りすぐりの約80件が集結。再現された正倉院宝物の美しさとともに、日本の伝統技術が織り成す技巧も体感することができそうだ。
【詳細】
御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―」
※会場によって出品作品は一部異なる。
会期:2021年7月3日(土)~8月29日(日)
場所:新潟県立近代美術館 企画展示室
住所:新潟県長岡市千秋3-278-14
開館時間:9:00~17:00 ※券売は16:30まで
休館日:8月10日(火)、23日(月)
観覧料:大人 当日1,500円(1,300円)、大・高生 当日1,300円(1,100円)
※( )内は有料20名以上の団体
※中学生以下無料
※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は、観覧料免除(手帳の提示が必要)。
■巡回情報
・北海道立近代美術館
会期:2021年9月15日(水)〜11月7日(日)
住所:北海道札幌市中央区北3条西7丁目
観覧料:一般 1,600(1,400円)、高大生 800(600円)、中学生 600(400円)、小学生以下無料(要保護者同伴)
※( )内は次の割引料金。前売料金、10名以上の団体料金、リピーター割引料金(北海道立近代美術館または他の道立美術館で開催した特別展の観覧半券を提示の場合。1枚につき1人1回限り有効。有効期限は半券に記載)。
※身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参者(ミライロID利用可)及びその介護者(1名)は無料。
・サントリー美術館
会期:2022年1月26日(水)~3月27日(日)
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階