展覧会「没後220年 京都の若冲とゆかりの寺 -いのちの輝き-」が、2020年3月8日(日)まで大阪にて開催される。
尚、当初予定していた巡回展の、東京会場と横浜会場は開催中止。
江戸時代中期の“奇想の画家”伊藤若冲は、40歳で隠居し85歳で亡くなるまで、そのほとんどを京都で過ごして画業に打ち込んだ。若冲の画家としての歩みは、京都の寺や僧侶との出会いと切っても切れず、「生きとし生けるものすべてに仏が宿っている」という仏教思想が作品のなかに流れるとされる。
「没後220年 京都の若冲とゆかりの寺 -いのちの輝き-」は、若冲とゆかりの深い京都の8ヶ寺に伝わる作品や、京都・細見美術館の所蔵品、さらに弟子たちの作品など、約50件を展示。動物たちのユーモラスな表情、緻密に描いたディテールなど、優しくも生命力に溢れる世界に触れられる。
会場では、細見美術館の豊富な若冲コレクションから《雪中雄鶏図》などを展示し、若冲を名乗る以前の「景和」と署名していた30代前半から最晩年にいたる若冲の画業を追う。さらに《竹虎図》や《鯉図》といった、鹿苑寺(金閣)や慈照寺(銀閣)、相国寺など京都の寺に伝わる作品も加え、仏教信仰に支えられた若冲の世界観へと迫る。
また、「若冲派」として近年注目を集める弟子たちの作品も紹介。処冲の筆による《蟹図》をはじめ、若冲の実弟であり弟子でもあった白歳らの作品を通して、若冲を慕って試行錯誤した画家たちの世界を垣間見られる。
展覧会「没後220年 京都の若冲とゆかりの寺 -いのちの輝き-」
会期:2020年2月21日(金)~3月8日(日)
時間:11:00~19:30 ※最終日は16:30まで(17:00閉場)
会場:大阪高島屋 7階 グランドホール
住所:大阪府大阪市中央区難波5丁目1番5号
入場料:一般 1,000円、大学・高校生 800円
〈出品元〉
相国寺、慈照寺、鹿苑寺、大光明寺、宝蔵寺、壬生寺、萬福寺、天真院(出品リスト順)
細見美術館、平木浮世絵財団 ほか
※当初予定していた日本橋会場(3月18日(水)~4月6日(月)/日本橋高島屋S.C.本館)、横浜会場(4月22日(水)~5月11日(月)/横浜高島屋)は開催を中止。払い戻し対応などは公式ホームページに記載。