NTTとのパートナーシップにおいては、NTTの通信インフラにおける高い技術力を生かした、新たなサービスの開発も進めていくという。クラウドサービスやIoT、ビッグデータなどのサービスにおける効率化・高度化を図り、ヒト・クルマ・イエ、また住民・企業・自治体等に係る生活、ビジネス及びインフラ・公共サービス等の全ての領域への価値提供を行う「スマートシティプラットフォーム」を共同で構築し、先行ケースとして「ウーブン・シティ」にて展開する見込みだ。
この他、インベンターズとして名を連ねる、即席麺の製造販売でおなじみの日清食品は新たな「食文化」創造に向けた食環境の構築と、その環境が及ぼす影響の検証を「ウーブン・シティ」にて実施。また、ダイドードリンコは「自動販売機を通じた新たな価値創造」、UCCジャパンは「未来型カフェの運営を通じたコーヒーの潜在価値の実証」をしていく予定だ。この他、空調製品のダイキン工業や、学習塾や通信教育を手掛ける増進会ホールディングスもインベンターズとして参加する。
街の建物は主にカーボンニュートラルな木材で建設、屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境との調和やサステイナビリティを前提とした街づくりが基本。住民は、室内用ロボットなどの新技術を検証するほか、センサーのデータを活用するAIで健康状態をチェックするなど、日々の暮らしの中に先端技術を取り入れる。
また、街の中心や各ブロックには、住民同士のコミュニティ形成やその他様々な活動をサポートする公園や広場も整備される。
都市設計を担当するのは、世界最高の若手建築家として知られる、デンマーク出身の建築家ビャルケ・インゲルス。CEOとして建築事務所「ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)」を率いる同氏は、これまでにニューヨークの新たな第2ワールドトレードセンターやグーグルの新本社屋、レゴ本社に建てられたレゴハウスなど、革新的でユニークなプロジェクトの数々を手がけている建築界の新星だ。
トヨタ「ウーブン・シティ」
■フェーズ1
オフィシャルローンチ時期:2025年秋以降
竣工:2024年10月31日(木)
住所:静岡県裾野市御宿1117(TMEJ東富士工場跡地)
敷地面積:約5万平方メートル(将来は約708,000平方メートル)
住民:約360名が居住予定
※将来的には「ウーブン・シティ」全エリアで2,000人に拡大予定