「ウーブン・シティ」においては、エネオス(ENEOS)をコアパートナーに迎えて、水素エネルギーの利活用を進めていく。四大都市圏において商用水素ステーションを45カ所展開する、水素事業のリーディングカンパニーであるエネオスの知見を活かし、水素を“つくる”、“はこぶ”、“つかう”という一連の流れを実現する。
「ウーブン・シティ」の隣接地(静岡県裾野市御宿字朴ノ木平1576番3)に水素ステーションを建設し、製造したCO2フリー水素を乗用車や商用車など様々な燃料電池車(FCEV)に供給するだけでなく、パイプラインで「ウーブン・シティ」への供給も行う。なお、水素ステーションの運営開始は、2024年から2025年の開所前を予定している。
NTTとのパートナーシップにおいては、NTTの通信インフラにおける高い技術力を生かした、新たなサービスの開発も進めていくという。クラウドサービスやIoT、ビッグデータなどのサービスにおける効率化・高度化を図り、ヒト・クルマ・イエ、また住民・企業・自治体等に係る生活、ビジネス及びインフラ・公共サービス等の全ての領域への価値提供を行う「スマートシティプラットフォーム」を共同で構築し、先行ケースとして「ウーブン・シティ」にて展開する見込みだ。
街の建物は主にカーボンニュートラルな木材で建設、屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境との調和やサステイナビリティを前提とした街づくりが基本。住民は、室内用ロボットなどの新技術を検証するほか、センサーのデータを活用するAIで健康状態をチェックするなど、日々の暮らしの中に先端技術を取り入れる。
また、街の中心や各ブロックには、住民同士のコミュニティ形成やその他様々な活動をサポートする公園や広場も整備される。