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雑誌『anan』50周年記念の展覧会、京都で - ファッション誌の歴史&魅力を紹介

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「『anan』創刊50周年記念展」が、京都の美術館「えき」KYOTOにて2020年3月7日(土)から3月27日(金)まで開催。当初の会期は4月5日(日)までを予定していたが、臨時休館に伴い会期を変更。

雑誌『anan』50周年記念の展覧会

『anan』創刊号表紙(1970年3月3日発売号)
『anan』創刊号表紙(1970年3月3日発売号)
©マガジンハウス

「『anan』創刊50周年記念展」では、雑誌『anan』の50周年の歴史を辿るとともに、現在もなお、新たな読者の心をとらえる『anan』の魅力を紹介。特に、創刊から約10年の草創期に『anan』で活躍した様々な分野のクリエイターたちに焦点を当て、『anan』の歩みを紐解いていく。美術館エントランスには、創刊号から最新号までの歴代表紙が登場する。

ファッション誌に革新をもたらした『anan』

『平凡パンチ女性版』1970年2月20日号
『平凡パンチ女性版』1970年2月20日号
©マガジンハウス

『anan』は、4号のみ実験的に発刊された『平凡パンチ・女性版』を原型とし、1970年3月にフランスの女性ファッション雑誌『ELLE』と提携。型紙のついた実用服飾誌が“ファッション雑誌”だった当時、まったく新しい形のファッション誌『anan ELLE JAPON』として誕生した。

『anan』 No.22  1971年2月5日号より
『anan』 No.22 1971年2月5日号より
©マガジンハウス

『anan』は、「布をみにまとうことだけがおしゃれではありません。リズムをとること、踊ること、話すこと、どんなものをどんな風に食べるかということ、住むこと、旅すること、みんなファッションです。」と、創刊第7号巻頭ページで“真のファッション”とは何かを高らかに宣言。表紙に起用するモデルや、当時難しかった海外ロケ、様々な分野の若いクリエイターが結集した誌面作りなどは、若者のカルチャーやその後のクリエイティブ界に影響を与えた。

『anan』No.42 1971年12月5日号
『anan』No.42 1971年12月5日号
©マガジンハウス

タイトルのデザインは、『anan』初期の全面的なアートディレクションを担当した堀内誠一が担当。象徴的なパンダのロゴは大橋歩のイラストだ。創刊号の表紙撮影は、立木義浩が手がけた。さらに、日本にとって遠い地であった海外の様子を紹介する記事や、澁澤龍彦、三島由紀夫などの文化人の寄稿などにより、画期的な雑誌であることを印象付けた。

原由美子など日本で初めて“スタイリスト”を確立

『anan』No.47 1972年2月20日号
『anan』No.47 1972年2月20日号
©マガジンハウス

また、デザイナー、モデル、カメラマン、イラストレーターらの名前を積極的に誌面でフィーチャーし、それまでにはなかった“スタイリスト”といった職業を生み出すなど、『anan』は日本で初めてクリエーターたちに市民権を与える場としても発展を見せた。

会場では、『anan』から活動の場を広げていった飯野和好、スズキ・コージらのイラスト原画や、『anan』創刊から参加し、日本で初めて“スタイリスト”という職業を確立した原由美子セレクトのファッション・ページもプロジェクションで投影し紹介する。

【詳細】
『anan』創刊50周年記念展
生きて、愛して、歌って。創刊から‘70 年代の『anan』をプレイバック
開催期間:2020年3月7日(土)~3月27日(金)
※当初は4月5日(日)まで開催予定だったが、3月28日(土)~の臨時休館に伴い会期変更。
開催時間:10:00~20:00 ※3月7日(土)~15日(日)の開催時間:10:00~19:00
※但し、百貨店の営業時間に準じ、変更になる場合あり。
場所:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
入館料:中学生以上 500円(税込)
※前売価格での販売はなし。
※「障害者手帳」を提示の本人と同伴1名は300円(税込)。
※エントランスの歴代表紙の展示では、展示されない表紙もあり。
※当初予定していたトークイベントなどの開催は中止。

■チケット払い戻し
※購入済の有料入館券は、払い戻し対応を実施。
※本展覧会に限りローソンチケット、ぴあのチケットでも美術館「えき」KYOTOチケット窓口にて払戻しを実施。尚、美術館チケット窓口での払戻しは百貨店営業日に準じる。
※払い戻し詳細は、美術館「えき」KYOTOの公式ウェブサイトに記載。

【問い合わせ先】
TEL:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)

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