キラキラした青春なんて映画の中だけだよって思いがちですけど、実際卒業してから学生生活思い返すと、当時気付かなかっただけで、実はすごく輝いていた時間なんですよね。なので、この作品を見て頂いた学生の方には、全力で今の学生生活を楽しもう、楽しまなきゃいけない!と思って頂けたら嬉しいです。
登場人物たちと同じ高校時代、浜辺さんはどのような学生生活を送られていましたか。
高校時代はお仕事をしつつ、芸能コースがある高校に通っていました。なので、学校のイベントとかにあまり参加していなくて。どうしてもお仕事のことを優先して生活してしまっていたので、ちょっと勿体無いことしたなというか、もう少し頑張ればもっと楽しい高校生活を送れていたかもと、今回改めて高校生の役を演じて思いましたね。
でも、今回、エキストラの高校生の方々との文化祭のシーンがあったんです。その撮影が本当の文化祭なんじゃないかってくらい盛り上がって、学生の青春を味わえた気がしました。とても楽しくて、印象的な現場でした。
では、浜辺さんの今までの人生の中で最も青春を感じた時期はいつでしたか。
中学時代はすごく楽しい学生生活でした。私は吹奏楽部に所属してフルートをやっていたのですが、部員みんなで土日も学校に行って練習して、ご飯食べて、遊んで、みたいな。青春でしたね(笑)
中高一貫校だったので、フルートが上手な高校生の先輩を見て、その人に憧れたりして…キラキラしている人や時間で溢れていました。
今回演じられた朱里は通訳になるという夢を持っていましたが、浜辺さんの子供の頃の夢は何でしたか?
周りがお花屋さんやケーキ屋さんになりたいと言う時期に、私は歯医者さんになりたいと思っていました。(笑)
自分の虫歯が多かったのも理由の一つですが、歯医者さんになりたいってと言ったらお母さんが喜んでくれて。それで結構長い間、歯医者さんになることが夢でしたね。その後、『シルクドソレイユ』を観てからサーカス団員にも憧れて、芸能界に入るまではそのどちらにするかで迷っていました。
女優というお仕事を志したのはいつ頃からでしたか?
母の勧めでオーディションを受けてデビューしたので、私自身が元々女優というお仕事自体に興味があってこの業界に入った訳ではないんです。
なので、ちゃんと女優をお仕事にしていくことを決めたのはデビューした後でした。『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』というドラマ作品で、ヒロインを演じさせて頂いた中学2年生の頃ですね。
当時ヒロインを演じさせて頂いて、楽しかったというよりも圧倒的に反省点が多かったことがすごく悔しくて。その時に、ちゃんと自分でも納得して、自信や誇りを持てるような女優さんになりたいと思ったのがきっかけです。
それから、女優というお仕事で生きていくと明確に決心しました。なので、高校も東京で芸能のお仕事が出来る学校を選んで、全く迷い無く決めて進学しましたね。
『映画 賭ケグルイ』『屍人荘の殺人』など、映画では振れ幅のある様々な役どころを演じられていますが、演技をする上で常に意識していることを教えてください。
作品のイメージと自分のイメージを一致させるということですね。作品のテンション感とか雰囲気とか、何となく「この作品は“何色”なんだろう」とかをよく考えます。
例えば『賭ケグルイ』ならギラギラした赤、『思い、思われ、ふり、ふられ』は薄い水色のようなイメージが自分の中にあるんです。その自分の中のイメージと作品の雰囲気をすり合わせて、演技で自分のイメージが出すぎないように調整していきます。
今後はどのような女優を目指していきたいですか。