2021年に東京都内で開催される、おすすめのアート展覧会のスケジュールを特集。美術館・博物館での開催情報を、開始日順・月別に一挙紹介する。会期や展示作品なども確認できるので、気になる展覧会をチェックしてみてはいかが。
※最新の開館情報については、各美術館・博物館のホームページなどを確認のこと。
東京・森美術館の「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」は、世界各地で創作活動を続ける70代以上の女性アーティスト16名を取り上げる展覧会だ。出身地だけをとっても、エジプト、インド、韓国、アメリカ、日本とさまざまに異なるアーティストらの実践からは、フェミニズム、世界で生じる問題、そして従来の美術史のさまざまな解釈などにふれられるだろう。
会期:2021年4月22日(木)〜2022年1月16日(日)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階)
※4月25日(日)〜5月31日(月)は臨時休館
三鷹の森ジブリ美術館にて開催の企画展「アーヤと魔女」展は、監督・宮崎吾朗によるスタジオジブリの3DCGアニメーション映画『アーヤと魔女』制作のあらましを紹介する展覧会。スタジオジブリが挑む初のフル3DCGアニメーションの現場で一体どんな作業が行われていたのか、様々な展示を通してその制作の裏側に迫る。
会期:2021年6月2日(水)〜2022年5月(予定)
会場:三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市下連雀1-1-83)
© 2020 NHK, NEP, Studio Ghibli © Studio Ghibli © Museo d’Arte Ghibli
東京・町田のスヌーピーミュージアムで開催される企画展「スポーツは人生のともだち」は、スポーツを愛するスヌーピーやピーナッツ・ギャングを描いたコミックス『ピーナッツ』の原画約45点を展示する。野球で冷静なジャッジをする審判スヌーピーや、テニスの試合で「ボールバード」を務めるウッドストックとそれを讃えるスヌーピーなど、生き生きと描かれたチャーミングなキャラクター達の姿に注目だ。
会期:2021年7月17日(土)〜2022年1月10日(月)
会場:スヌーピーミュージアム(東京都町田市鶴間3-1-1)
東京のワタリウム美術館にて開催される展覧会「梅津庸一展 ポリネーター」は、現代アーティストの梅津庸一が制作した2004年から2021年までの作品を、自身のキュレーションにより紹介する展覧会。近代洋画黎明期の作品に基づく自画像や、自身のパフォーマンスを記録した映像作品、細密画のようなドローイング、陶作品など、梅津が展開する多彩な表現を目にすることができる。
会期:2021年9月16日(木)〜2022年1月16日(日)
会場:ワタリウム美術館(東京都渋谷区神宮前3-7-6)
東京都美術館の展覧会「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」では、20世紀初頭にファン・ゴッホに魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラーにフォーカス。「糸杉」シリーズの傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》をはじめ、ファン・ゴッホの絵画32点と素描20点を一挙公開するとともに、ルノワールなどの近代絵画も展示する。
会期:2021年9月18日(土)〜12月12日(日)
会場:東京都美術館 (東京都台東区上野公園8-36)
「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」が、東京富士美術館にて開催。ベルリン国立博物館群のエジプト博物館から、日本初公開約100点を含む約130点の名品が集結し、“古代エジプト神話”をテーマに厳選した出土品や資料を展示する。神々の姿を表現した作品や、古代エジプトの君主・ファラオを表現した作品、死後の世界を象徴するミイラ関連の資料や棺など、多彩な品々から古代エジプトの「天地創造の神話」の世界を体感できる。
会期:2021年9月19日(日)~12月5日(日)
会場:東京富士美術館(東京都八王子市谷野町492-1)
東京・天王洲の寺田倉庫が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「ワットミュージアム」にて、大林コレクション展「都市と私のあいだ」を開催。国際芸術祭「あいち2022」の組織委員会会長を務める大林剛郎のコレクションから、9名のアーティストがそれぞれの視点で“都市”を捉えた写真作品を中心に15点を紹介する。時間とともに姿を変える都市の変遷を、1.8mにおよぶスケールで写し出した畠山直哉の「untitled / Osaka」シリーズなどが登場する。
会期:2021年9月25日(土)〜2022年2月13日(日)
会場:ワットミュージアム 1階 Space1(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
東京の国立新美術館にて開催される展覧会「庵野秀明展」は、『シン・ゴジラ』や『シン・エヴァンゲリオン』シリーズなど数多くの作品を手掛けてきたアニメーター・庵野秀明の、世界初となる大規模展覧会。1,500点以上もの展示資料を通して、過去に手がけた作品から監督、プロデューサーとして携わった最新作までを網羅的に紹介する。
会期:2021年10月1日(金)~12月19日(日)
会場: 国立新美術館 企画展示室1E(東京都港区六本木7-22-2)
新版画の代表絵師・川瀬巴水は、日本の近代化が進むなかにあって、全国各地を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描き続けた。東京・SOMPO美術館の展覧会「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」では、初期から晩年までの風景木版画約280点を展示し、堅実な写生と抒情豊かな感性が高度な木版技術と融合した独自の作品世界に迫る。
会期:2021年10月2日(土)〜12月26日(日)
会場:SOMPO美術館 (東京都新宿区西新宿1-26-1)
東京のアーティゾン美術館では、石橋財団コレクション選「印象派─画家たちの友情物語」と題して、印象派の作品40点と肖像写真コレクション14点を展示。あまり知られることのなかった画家同士の人間関係を通して、印象派絵画を紹介する。「ピサロ × セザンヌ」「カイユボット × ルノワール」「ゴッホ × ゴーガン」など、7つの友情物語という切り口から印象派絵画の鑑賞を楽しめる。
会期:2021年10月2日(土)〜2022年1月10日(月)
会場:アーティゾン美術館 5階展示室(東京都中央区京橋1-7-2)
森村泰昌は、古今東西の絵画や写真に登場する人物に変装し、独自の解釈のもとで再現する「自画像的作品」を制作してきた。東京・アーティゾン美術館の展覧会「ジャム・セッション M式「海の幸」─森村泰昌 ワタシガタリの神話」では、同館所蔵の青木繁《海の幸》と向き合い、新たな作品シリーズを発表する。
会期:2021年10月2日(土)〜2022年1月10日(月・祝)
会場:アーティゾン美術館 (東京都中央区京橋1-7-2)
竹久夢二美術館は、展覧会「30のキーワードでひもとく竹久夢二展 ─これであなたも夢二通!─」を開催。大正ロマンを代表する画家・詩人の竹久夢二を知る“夢二入門”ともいえる本展では、「夢二式美人」や「抒情画」など、30のキーワードを通して、夢二の世界を辿る。美人画をはじめとする日本画・油彩画、千代紙などのデザイン作品、楽譜表紙絵・雑誌表紙絵など、約250点もの作品を通して夢二の描き出す豊かな世界観を体感することができる。
会期:2021年10月2日(土)〜2022年1月23日(日)
会場:竹久夢二美術館(東京都文京区弥生2-4-2)
弥生美術館の展覧会「谷崎潤一郎をめぐる人々と着物 ~事実も小説も奇なり~」では、小説家・谷崎潤一郎の人生や、文学の登場人物のモデルとなった人々を紹介。中河與一が谷崎潤一郎の生涯を書いた作品『探美の夜』の挿絵原画を初公開する他、谷崎をめぐる人々が着用した着物や装飾品も合わせて紹介する。さらに、『蓼食ふ虫』『痴人の愛』といった小説の登場人物の装いをアンティーク着物で再現した展示などを通して、谷崎潤一郎をめぐる世界を様々な視点から目にすることができる。
会期:2021年10月2日(土)〜2022年1月23日(日)
会期:弥生美術館(東京都文京区弥生2-4-3)
東京オペラシティアートギャラリーにて開催される「和田誠展」は、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られている和田誠の創作活動を紹介する展覧会。40年以上にわたって和田誠が表紙のイラストレーションを手がけていた『週刊文春』のアートワークを2,000号まで一挙に紹介する他、谷川俊太郎とタッグを組んだ絵本や、村上春樹など様々な作家の書籍の装丁、パロディ作品、手がけた映画の脚本なども展示。幅広い創作の軌跡を辿っていく。
会期:2021年10月9日(土)〜2021年12月19日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー 東京オペラシティタワー3F(東京都新宿区西新宿3-20-2)