特別展「よみがえる承久の乱―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―」が、京都文化博物館にて開催。なお、臨時休館に伴い、2021年4月24日(土)をもって閉幕。
特別展「よみがえる承久の乱―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―」は、800年前に起きた日本史上の重大事件「承久の乱」をテーマにした初の大規模展覧会。「承久の乱」を軸に、前後の平安時代後期から南北朝時代にかけて、時代を映し出す国宝22点、重要文化財12点を含む、貴重な作品約160点が展示される。
近年進展の著しい当該期の最新の研究成果を踏まえ、皇族・貴族・武士・僧侶といった当時を生きる人々の息吹を伝える古文書や肖像画、刀剣、仏画、時代の風景を描いた絵画が勢揃い。数々の史料を通じて、「承久の乱」の歴史的意義に迫る。
「承久の乱」は、鎌倉幕府の樹立以後の13世紀初頭より実験を握った後鳥羽上皇と、北条氏率いる鎌倉御家人による合戦。承久3年(1221年)5月、後鳥羽が鎌倉の執権・北条義時の追討命令を発したことから勃発した、上皇と武家政権による前代未聞の事件だ。
「承久の乱」に敗れると、後鳥羽上皇は隠岐に流され、「承久の乱」以後は鎌倉幕府優位のもと公家と武家が並存する時代に突入していった。
注目は、「承久の乱」の経緯を描いた唯一の絵巻「承久記絵巻」。全6巻にわたる「承久記絵巻」が約80年ぶりに公開される。鎌倉方と後鳥羽の関係悪化の原因となる将軍・源実朝の暗殺にはじまり、最大の戦い「宇治川の合戦」、後鳥羽率いる京方が敗走するのを鎌倉方が追う様子などが描かれ、順を追って「承久の乱」の様子を辿ることができる。
その他、勅撰集『新古今和歌集』に結実する和歌をはじめ“多芸多能の帝王”と称された後鳥羽の直筆の「熊野懐紙」や、自ら作ったと伝わる「太刀 菊御作」といったゆかりの品々、歌会など当時の貴族社会の文化を伝える絵巻や藤原定家自筆「明月記」なども登場。
後鳥羽が隠岐に流された後の営為によって生み出された、新たな絵巻表現が見て取れる「時代不同歌合絵断簡」や、鎌倉幕府が西国へ進展していくのが窺える「東寺百合文書」など、「承久の乱」以後の隠岐や京、鎌倉の様子を伝える史料も揃う。
【詳細】
特別展「よみがえる承久の乱―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―」
開催期間:2021年4月6日(火)~4月24日(土)
※当初は5月23日(日)までの会期を予定していたものの、臨時休館に伴い変更(購入済みの未使用チケットについては払い戻しを実施、詳細は展覧会公式サイトを参照)
休館日:月曜日
会場:京都文化博物館 4階・3階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
開室時間:10:00~18:00
※金曜日は10:00~19:30(入場は閉室の30分前まで)
入場料:一般 1,500(1,300)円、大高生 1,100(900)円、中小生 500(300)円
※未就学児は無料。※( )は前売り及び20人以上の団体料金。
※障がい者手帳等を提示の本人と付き添い1名無料。確認できるものを持参。
※前売券は2021年2月1日(月)~4月5日(月)まで販売。
■企画チケット
販売期間:2021年2月1日(月)~4月5日(月) ※限定枚数に達し次第、販売終了
・エコバッグ付きチケット 2,300円 ※数量限定
※エコバッグは会場特設ショップで引き換え。
・ペア割りチケット 2,400円(前売・一般2枚セット) ※1名で2枚使用も可、数量限定
・夜間にゆったり!特別鑑賞チケット 2,000円 ※100枚限定
※開催日は2021年4月17日(土) 17:30~20:00、ミニレクチャー&音声ガイド付き
【問い合わせ先】
TEL:075-222-0888(代表)