企画展「まみえる 千変万化な顔たち」が、香川の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて、2021年6月6日(日)まで開催される。なお、5月11日(火)から31日(月)までは臨時休館となる。
目や鼻、耳、口といった感覚器官が集中する“顔”。顔は、五感すべてを受け取る部分であるのみならず、ある人を思い浮かべればその人の顔が不可分であるように、人を特定するものでもある。さらに、その表情を通して心の中を探るというコミュニケーションの役割も担っている。
企画展「まみえる 千変万化な顔たち」では、いくつもの働きをもつ“顔”に着目する展覧会だ。「私とあなた」「関わりの顔」「顔にあそぶ」という3つのテーマのもと、岸田劉生など近代日本を代表する画家の自画像から、奈良美智をはじめとする現代アーティストの作品まで、10人の芸術家による多彩な“顔”を紹介する。
「私とあなた」では、“わたし(自己)”と“あなた(他者)”をめぐる顔の表現を紹介。岸田劉生や萬鉄五郎らの自画像などから、外面を正確に写しとるのみならず、その人の内面までをも捉えた作品を展示する。
一方、「関わりの顔」では、自分自身や家族、身近な人、あるいは知らない誰かなど、人と人との関わりの“あいだ”に現れる顔の表現に着目。奈良美智の作品に加えて、髙山陽介による頭部を模した木彫などを展示するほか、インスタグラムから生まれたsuper-KIKIのセルフポートレイト《Selfies》も初展示される。
美術作品においては、感情や内面の表出を目的としない顔の表現もまた存在する。「顔にあそぶ」のセクションでは、猪熊弦一郎の《顔 ブルーの中》や笹岡由梨子の新作映像インスタレーション《Planaria》など、顔をモチーフに造形上の実験を試みた作品を目にすることができる。
企画展「まみえる 千変万化な顔たち」
会期:2021年3月20日(土・祝)〜6月6日(日)
※5月11日(火)〜31日(月)は臨時休館(6月1日(火)以降の予定については、改めて告知)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3階展示室C
住所:香川県丸亀市浜町80-1
開館時間:10:00〜18:00 (入館は17:30まで)
休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)、臨時休館期間
入館料:一般 950円(760円)、大学生 650円(520円)
※( )内は前売り(企画展のみ)および20名以上の団体料金
※高校生以下または18歳未満、丸亀市在住の65歳以上、各種障害者手帳の所持者と介護者1名は無料
※常設展の観覧料含む
※画像の無断転載を禁ずる。
【問い合わせ先】
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
TEL:0877-24-7755