企画展「ルネ・ラリックの水のかたち」が、神奈川の箱根ラリック美術館にて、2021年4月24日(土)から11月28日(日)まで開催される。
生命の源である“水”は、古来より信仰や祈りの対象であったのみならず、芸術家にとって大きな着想源でもあった。人生の多くをフランスの水辺の地で過ごしたガラス工芸家ルネ・ラリックも例外ではない。魚や水鳥などの生き物を精緻な細工と洗練された意匠によって表現するにとどまらず、水の精シレーヌといった精霊の姿により、かたちを持たない水をも造形化したのであった。
ラリックによる水の表現は、日本美術の影響をほのめかす流水紋や、アール・デコを特徴付ける幾何学的な文様など、多彩な変化を見せる。それら変幻自在な水のかたちは、七宝やオパルセントガラスといった新しい素材の起用や、クリスタルガラスの加工技術の研究によって生み出されていたのだ。
企画展「ルネ・ラリックの水のかたち」では、ラリックが手がけたジュエリー・ガラス工芸から、“水”にまつわる作品を紹介。ペンダント《二羽の白鳥》や《魚の泉》といった水棲生物をモチーフとした作品から、《泉の精メリト》や《二人のシレーヌ》などの水にまつわる精霊をテーマとしたものまで、多彩な“水のかたち”を楽しめる。
企画展「ルネ・ラリックの水のかたち」
会期:2021年4月24日(土)〜11月28日(日)
会場:箱根ラリック美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1
開館時間:9:00〜17:00(美術館入館は16:30まで)
入館料:大人 1,500円、大・高生・シニア(65歳以上) 1,300円、中学生・小学生 800円
※臨時休館の場合あり(最新情報は公式ホームページを確認)
【問い合わせ先】
箱根ラリック美術館
TEL:0460-84-2255