fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など

  •  twitter
  • 3191 10371
  •  facebook logo
  • LINE
  • LINK リンクをコピー
記事のURLをコピーしました

展覧会「ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて」が、東京都庭園美術館にて2021年6月26日(土)から9月5日(日)まで開催される。

ルネ・ラリック“自然”からのインスピレーションに着目

バタフライ・ブローチ《シルフィード》 1900年頃、個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
バタフライ・ブローチ《シルフィード》 1900年頃、個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート

「ルネ・ラリック リミックス」展は、ジュエリー作家であり、 アール・デコの時代を代表するガラス工芸家としても高く評価されたルネ・ラリックにフォーカス。特に、フランス、シャンパーニュ地方の小さな村アイに生まれたルネ・ラリックにとって、幼少期から身近な存在だったインスピレーション源の「自然」に着目。「自然」を起点として、どのように世界を見つめ、装飾という芸術を希求したのかに迫る。

香水瓶《シダ》1912年、北澤美術館蔵、撮影:清水哲郎
香水瓶《シダ》1912年、北澤美術館蔵、撮影:清水哲郎

「自然」を注意深く観察することによって培われたルネ・ラリックの眼差しは、後のイギリスでの経験や日本美術からの影響、大戦間期における古代ギリシア・ローマへの回帰、エキゾティックな嗜好、新しい女性たちのイメージなど、20世紀初頭のフランスで見られた様々な芸術潮流と結びつきながら磨かれた。

ペンダント《冬景色》1898年頃、個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
ペンダント《冬景色》1898年頃、個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート

例えば浮世絵に着想を得て、パリ郊外の自邸付近で撮影した雪景色を表現したペンダントや、1909年に他界した妻アリスの面影をシダのなかに刻印した香水瓶など、日常的な事象や個人的の記憶を「装飾品」の表現に昇華することで、作品を世に送り出していった。

希少な初期のジュエリーが集結

ブレスレット《ヴェロニカ》1900年頃、個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
ブレスレット《ヴェロニカ》1900年頃、個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート

注目したいのは、“モダン・ジュエリーの祖”といわれるルネ・ラリックがキャリア初期に手掛けた希少なジュエリーだ。量産されたガラス作品とは異なり、1880年代から1900年代初頭の間に制作されたジュエリーは、ほとんど1点もの。会場には、20点のジュエリーと2点のデザイン画が展示される。

大女優サラ・ベルナールや詩人ロベール・ド・モンテスキューといった、時代を象徴する著名人からも愛された、ルネ・ラリックのジュエリーを間近に見られる貴重な機会となっている。

プロダクトとして使用されていたガラス作品も

シール・ペルデュ花瓶《ユーカリ》1923年、北澤美術館蔵、撮影:清水哲郎
シール・ペルデュ花瓶《ユーカリ》1923年、北澤美術館蔵、撮影:清水哲郎

その他、本来は建具やプロダクトとして都市生活の中で使用されていたガラス作品も展示。会場の東京都庭園美術館の建物である旧朝香宮邸にもルネ・ラリックが作品を提供しており、自然光の降り注ぐ旧朝香宮邸ならではの華やかな雰囲気の中で作品を鑑賞することができる。

常夜灯《ツバメ》、ほや《つむじ風》1919年、ギャルリー オルフェ
常夜灯《ツバメ》、ほや《つむじ風》1919年、ギャルリー オルフェ

さらに、新館ギャラリーでは生活の空間で使われてきたルネ・ラリックのガラス作品と、作品のバックグラウンドを「図鑑」のように体験できる展示を展開。新鮮な展示空間によって、ルネ・ラリック作品の新たな魅力を体感できそうだ。

【詳細】
ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて
会期:2021年6月26日(土)~9月5日(日)
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日 ※ただし7月26日、8月2・9・30日は開館、8月10日(火)は休館
会場:東京都庭園美術館 本館+新館
住所:東京都港区白金台5-21-9
入館料:一般 1,400(1,120)円/大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120(890)円/ 中・高校生 700(560)円/65歳以上 700(560)円
※( )内は20名以上の団体料金

■『ルネ・ラリック リミックス』展 公式図録
出版社:株式会社左右社
発行日:2021年7月31日(土)予定
デザイン:岡崎由佳
会場撮影:三部正博
執筆者:樋田豊次郎(当館館長)/ヴェロニク・ブリュム(ラリック美術館館長)/筧菜奈子(東海大学教養学部講師)/池田まゆみ(北澤美術館主席学芸員)/牟田行秀(当館副館長)/田中雅子(当館学芸員・本展企画者)

Photos(11枚)

展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真1 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真2 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真3 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真4 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真5 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真6 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真7 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真8 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真9 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真10 展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など|写真11

キーワードから探す

関連ショップ・スポット

関連用語