屋外展示「水の波紋展2021 消えゆく風景から ─ 新たなランドスケープ」が、ワタリウム美術館とその周辺をはじめとする東京・青山の各所にて、2021年9月5(日)まで開催される。
東京の景観は江戸時代以降、その姿を変えてきた。その要因には、火災や地震、戦争ばかりでなく、オリンピックも挙げられる。「水の波紋展2021 消えゆく風景から ─ 新たなランドスケープ」では、そのように変容する“都市の姿”に着目し、東京・青山周辺の27箇所に現代美術作品を設置・展示する。
ワタリウム美術館は1995年、キュレーターのヤン・フートとの協働により、「水の波紋95」展を開催。同展では、青山の街中の随所にアート作品を点在させ、普段は歩かない都市の裏側の魅力へと誘う展示を展開したのだった。
一方、今回の「水の波紋展2021」では、変わろうとしている新旧の街並みの狭間に作品を配置。表通りからは見ることができない現在の街の風景と、若いアーティストたちの街への想いを作品として楽しむことができる。
本展示に参加するのは、SIDE COREや檜皮一彦、梅沢和木、JR(ジェイ・アール)、竹川宣彰ら。加えて、ワタリウム美術館内では、2021年7月にこの世を去ったクリスチャン・ボルタンスキーに追悼の意を表し、その代表作である「モニュメント」シリーズの作品も展示する。
なお、新国立競技場を中心とする東京都内各所では、9月5日(日)まで「パビリオン・トウキョウ2021」を開催。「水の波紋展2021」とあわせて、東京という都市にまつわる展示を楽しみたい。
水の波紋展2021 消えゆく風景から ─ 新たなランドスケープ
会期:2021年8月2日(月)〜9月5(日)
会場:東京・青山周辺の27箇所(岡本太郎記念館、山陽堂書店、渋谷区役所 第二美竹分庁舎、テマエ、ののあおやまとその周辺、梅窓院、ワタリウム美術館とその周辺)
休日:会期中無休
※ワタリウム美術館は月曜日休館、岡本太郎記念館は火曜日休館、山陽堂書店は日祝および8月8日(日)〜8月15日(日)休廊
鑑賞時間:11:00〜19:00
※岡本太郎記念館は10:00〜18:00、山陽堂書店は平日11:00〜18:00・土11:00〜17:00
料金:無料
※ワタリウム美術館と岡本太郎記念館は入場料が必要
※JRの「インサイドアウトプロジェクト(フォトブース)」、Yotta(ヨタ)の「青空カラオケ」利用時には事前予約が必要
■出品アーティスト
クリスチャン・ボルタンスキー、デイヴィッド・ハモンズ、檜皮一彦、ホアン・ヨン・ピン、ファブリス・イベール、JR 、柿本ケンサク、川俣正、フランツ・ウエスト、バリー・マッギー、フィリップ・ラメット、名もなき実昌、坂本龍一、アピチャッポン・ウィーラセタクン、笹岡由梨子、SIDE CORE、竹川宣彰、トモトシ、UGO、梅沢和木、山内祥太、Yotta、弓指寛治、渡辺志桜里、ビル・ウッドロウ
【問い合わせ先】
ワタリウム美術館
TEL:03-3402-3001