展覧会「日本のアートディレクション展2020-2021」が、2021年11月30日(火)まで東京・銀座の2会場にて同時開催される。関連イベントとして、「ADC賞」受賞者によるトークイベントを、11月24日(水)にライブ配信する。
「日本のアートディレクション展」は、“最前線”の広告やグラフィックデザインを集めたデザイン展。1952年結成の「ADC(東京アートディレクターズクラブ)」会員のアートディレクター、総勢81名が審査員を務め、優秀作品を選出する。「日本のアートディレクション展」にて選出される「ADC賞」は、日本の広告やグラフィックデザインの“最前線”を反映する賞として、国内外の注目を集めている。
2年ぶりの開催となる「日本のアートディレクション展2020-2021」では、2019年5月から2021年4月までの期間に日本国内で発表、および使用・掲載された約10,000点の応募作品を審査。厳正な審査を経て選出された、受賞作品と優秀作品約200点が、会場内にて展示される。
尚、ADC非会員の一般作品は「クリエイションギャラリーG8」に、ADC会員の作品は「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」に展示される。
展示される受賞作品や優秀作品は、テレビコマーシャルやポスター、新聞広告、エディトリアル、サイン、マークと多彩なジャンルの作品が揃う。
たとえば、“大自然よ、ぼくたちのピュアな部分になってくれ”のキャッチコピーが印象的なサントリー「天然水2021」のポスター、コマーシャルフィルムをはじめ、プログラミングコードをデザインに落とし込んだ大塚製薬「カロリーメイト」のポスター、ハンコのグラフィックをユニークに表現したシヤチハタ「印影漫才師ふぉれすと」のウェブムービーなど、ウィットに富んだデザインの数々を目にすることができる。
また、ペットボトルを蛇口に見立てたイッセイ ミヤケ センバのジェネラルグラフィックや、ヴィヴィッドな色使いのコクヨ「THE CAMPUS」のポスター、ハサミと指の断面を描いたStudy and Designの「vermilion」のポスターなど、インパクトのあるビジュアルも印象的だ。
豊島園の閉園前最後の新聞広告には『あしたのジョー』の名場面を引用。見る者に余韻を残すデザインに仕上げている。この他、すっきりとしたタイポグラフィーのimperfect「imperfect」のパッケージや、“水と生きる”というメッセージを愛鳥活動と絡めて発信するサントリーの新聞広告など、思わず目を引くような広告・デザインの数々が登場する。
さらに、展示に連動して、11月24日(水)には「ADC賞」受賞者によるトークイベントをライブ配信。「天然水2021」ポスターおよびコマーシャルフィルムの制作者であるアートディレクターの香取有美、フォトグラファーの瀧本幹也、プランナーの水本晋平に加え、モデレーターとしてADC会員の小杉幸一が登壇する。
ポスターとコマーシャルフィルムでの制作の進め方の違いや、作品のコンセプト、工夫した点や苦労話など、出演者それぞれの視点から直接語られる、制作背景のエピソードを聞くことができる貴重な機会となっている。トークイベントの視聴には事前にpeatixから予約が必要。無料で視聴することが可能だ。
【詳細】
日本のアートディレクション展2020-2021
会期:2021年11月1日(月)~11月30日(火) 11:00~19:00 ※日曜・祝日休館
※11月24日(水)はトークイベント収録のため、ギャラリーの開館は18:00まで。
入場料:無料
・一般作品
会場:クリエイションギャラリーG8
住所:東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
TEL:03-6835-2260
・会員作品
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
住所:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
TEL:03-3571-5206
■ADC賞受賞「天然水2021」受賞者・制作スタッフトーク〈ライブ配信〉
※要予約、無料
開催日時:2021年11月24日(水) 19:10~20:40
出演:香取有美(アートディレクター)、瀧本幹也(フォトグラファー)、水本晋平(プランナー)
モデレーター:小杉幸一(アートディレクター/ADC会員)
予約方法:peatixにて受付
予約URL:https://salon20211124.peatix.com
※トークイベント当日はライブ配信のみ。展覧会会場に来場しても、イベントの観覧をすることは不可。
■巡回展
・2022年1月9日(日)~2月11日(金)/長野県小諸市立高原美術館・白鳥映雪館(長野県小諸市大字菱平2805番地1)
・2022年4月7日(木)~5月10日(火)/学びの杜ののいちカレード(石川県野々市市太平寺4-156)