東京駅前・八重洲の大規模再開発のうち「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」により、新たな高層複合ビルが誕生。2025年度に竣工予定だ。
大規模再開発により、大きな変貌を遂げつつある東京駅前八重洲エリア。東京建物が一員として参画する「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」もその再開発の一端であり、事業によって建設されるビルは、八重洲通りをはさんで、2022年8月竣工予定の東京ミッドタウン八重洲に隣り合う。
地上51階・地下4階、約250mの高さを誇る同ビルは、商業機能のほか、演劇やコンサート等を開催する劇場、国際会議・学会・セミナー等を開催するカンファレンス施設、オフィス、医療施設、バスターミナル、駐車場などが整備される。
ビル内3階から6階にかけてオープンするのは劇場。約800名のキャパシティとなり、演劇・ミュージカル・音楽ライブなどのイベントを誘致するだけでなく、自ら製作した演目コンテンツも上演。東京駅周辺の新たな文化発信拠点となっていく見通しだ。
さらに、大型の展示会・講演会等を実施することのできる平土間ホールや、会議室も整備される。
高層階には、ビル内のオフィスで働くワーカーに向けた「(仮称)ヤエス スカイ ラウンジ(YAESU SKY LOUNGE)」が登場。“天空のリトリートガーデン”をコンセプトに、緑に囲まれた心地良い空間を用意し、リフレッシュできるような施設を整備する。地上約190mから東京湾を一望できる眺めの良いラウンジをはじめ、カフェテリア、温泉ミストによる湯治体験や瞑想ができる個室空間「リトリートルーム」も設ける。
地下の大型バスターミナルは、「東京ミッドタウン八重洲」および「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」と一体で運用を行う。羽田や成田への国際空港直行バスや主要都市を結ぶ高速バスが発着予定となっており、バス停留所をバスターミナルに集約することで、歩行者の環境を改善、乗換えの利便性を向上させる。また、歩道上の既存地下出入口の撤去により、歩行者空間の拡充を図る。
【詳細】
東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合
住所:東京都中央区八重洲一丁目300番、205番6、205番7の一部
主要用途:事務所、店舗、バスターミナル、カンファレンス、医療施設、駐車場等
敷地面積:約10,600㎡
延床面積:約225,200㎡
階数/最高高さ:地上51階・地下4階/約250m
着工予定:2021年
竣工予定:2025年度
フロア構成:
・高層階 (仮称)ヤエス スカイ ラウンジ(YAESU SKY LOUNGE)
・13階 ワボ(Wab.)
・6・7階 (仮称)日本医科大学 八重洲健診センター
・3~6階 劇場、平土間ホール、会議室