東京駅前・八重洲の大規模再開発のうち「八重洲プロジェクト」B地区再開発事業により、新たな高層複合ビルが誕生。2025年度に竣工予定だ。
大規模再開発により、大きな変貌を遂げつつある東京駅前八重洲エリア。東京建物が一員として参画する「八重洲プロジェクト」もその再開発の一端であり、事業によって八重洲一丁目東地区に建設されるビルは、八重洲通りをはさんで東京ミッドタウン八重洲に隣り合う。また、東京駅直結のアクセスの良さもポイント。八重洲地下街を通じた地下ネットワークにより、天候に左右されることなくスムーズに行き来することができる。
地上51階・地下4階、約250mの高さを誇る同ビルは、商業施設のほか、演劇やコンサート等を開催する劇場、国際会議・学会・セミナー等を開催するカンファレンス施設、“ウェルビーイング”をコンセプトとするオフィス、医療施設、バスターミナル、駐車場などが整備される。
地下2階から地上4階にかけて展開される商業施設では、「東京ならでは」を発信。江戸の多様な食文化を継承する飲食店など、にぎやかな店舗の出店が期待できそうだ。
また、地域のお祭りやイベントスペースとしてさくら通り側に「お祭り広場」を整備。八重洲の街の記憶を継承しながら、多彩なアクティビティを生み出す場となる。
ビル内3階から6階にかけてオープンするのは劇場だ。約800名のキャパシティとなり、演劇・ミュージカル・音楽ライブなどのイベントを誘致するだけでなく、自ら製作した演目コンテンツも上演。東京駅周辺の新たな文化発信拠点となっていく見通しだ。さらに、大型の展示会・講演会等を実施することのできる平土間ホールや、会議室も整備される。
地下2階の大型バスターミナルは、「東京ミッドタウン八重洲」および「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」と一体で運用を行い国内最大級のバスターミナルに。羽田や成田への国際空港直行バスや主要都市を結ぶ高速バスが発着予定となっており、バス停留所をバスターミナルに集約することで、歩行者の環境を改善、乗換えの利便性を向上させる。また、歩道上の既存地下出入口の撤去により、歩行者空間の拡充を図る。
なお、八重洲一丁目東A地区には、地下1階・地上10階建ての新ビルを建設。3階以上にオフィスが入居し、地下1階から地上2階が商業施設となる。
【詳細】
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
住所:東京都中央区八重洲一丁目300番、205番6、205番7の一部
主要用途:事務所、店舗、バスターミナル、カンファレンス、医療施設、駐車場等
敷地面積:約10,600㎡
延床面積:約225,000㎡
階数/最高高さ:地上51階・地下4階/約250m
着工予定:2021年
竣工予定:2025年度
フロア構成:
・41階 (仮称)ヤエス スカイ ラウンジ(YAESU SKY LOUNGE)
・13階 ワボ(Wab.)
・9階~50階 オフィス
・6・7階 (仮称)日本医科大学 八重洲健診センター
・3~6階 劇場、平土間ホール、会議室
・地下2階~地上4階 商業施設