企画展「のぞいてみられぇ!“あの世”の美術─岡山・宗教美術の名宝III─」が、京都の龍谷ミュージアムにて、2022年7月16日(土)から8月21日(日)まで開催される。
岡山県の寺社や個人からの寄託品を紹介する「岡山・宗教美術の名宝」シリーズ。その第3弾となる「のぞいてみられぇ!“あの世”の美術─岡山・宗教美術の名宝III─」では、「法然上人」「地獄・極楽」「熊野比丘尼」をキーワードとした3章構成で、岡山の浄土教美術を紹介する。
法然上人は、浄土宗の宗祖であり、現在の岡山県久米郡にあたる美作国久米で生まれ育った。第1章では、法然上人の生涯を描いた絵巻《法然上人伝法絵》を中心に展示し、その生涯をたどってゆく。
第2章は、「地獄・極楽」に着目。岡山に伝わる絵画から、《阿弥陀二十五菩薩来迎図》や《地蔵十王図》(いずれも重要文化財)など、地獄・極楽をテーマにした浄土教美術の優品を展示する。
現在の岡山県瀬戸内市である、旧邑久(おく)郡の下笠加(しもがさか)は、江戸時代に仏教絵画の絵解きを行い、諸国を旅した宗教者「熊野比丘尼(くまのびくに)」の拠点のひとつであった。第3章では、《熊野観心十界曼荼羅》をはじめ、熊野比丘尼の末裔たちが継承した貴重な資料群に光をあてる。
企画展「のぞいてみられぇ!“あの世”の美術─岡山・宗教美術の名宝III─」
会期:2022年7月16日(土)〜8月21日(日)
会場:龍谷大学 龍谷ミュージアム 3階展示室
住所:京都府京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館時間は16:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日に休館)
観覧料:一般 900円(700円)、高大生 500円(300円)、小中生 200円(100円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※2階展示室に併設されるシリーズ展「仏教の思想と文化~インドから日本へ~」の料金を含む
【問い合わせ先】
龍谷ミュージアム
TEL:075-351-2500