「線と言葉・楠本まきの仕事」展が、東京の弥生美術館にて2022年10月1日(土)から12月25日(日)まで開催される。過去に京都でも開催された巡回展だ。
「線と言葉・楠本まきの仕事」展は、『KISSxxxx』、『Kの葬列』、『致死量ドーリス』、『赤白つるばみ』シリーズなどの作品で知られる漫画家・楠本まきの38年にわたる軌跡を辿る展覧会。
楠本まきは1984年に16歳でデビューして以来、耽美で退廃的、巧緻でスタイリッシュな世界を描き出し、多彩な話題作を生み出してきた。選び抜かれた言葉と、研ぎ澄まされた黒と白の線描によって構成された画面、装幀へのこだわりなど唯一無二の美学を貫き続ける楠本まきの世界観には、漫画界だけでなく、ファッションや音楽分野など、多彩な分野のアーティストに影響を与えている。
会場内の展示構成は、楠本まき自身が監修。作品の原画に加え、エッチング、全書籍、手書き指定の入った校正紙、ファックス、作品内に描かれた小道具など、こだわりの品々が展示される。原画からは、均一な細い線、ムラのないベタ塗り、0.01ミリ単位での調整など、徹底した楠本まきの美意識を見て取れるだろう。
また、『KISSxxxx』の中から1話分全ページの原稿を展示し、原画でストーリーを読むことができるファン必見のコーナーも登場する。
尚、東京会場では、京都展では展示されていなかった原画や版画作品も展示。よりパワーアップした内容を楽しめる。また、美術館併設のカフェでは、展覧会期間限定の特製カプチーノをコースター付きで提供する。
【詳細】
「線と言葉・楠本まきの仕事」展
会期:2022年10月1日(土)~12月25日(日)
※会期中は、原画の一部を1カ月ごと(カラー原画は約2週間ごと)に展示替え。
会場:弥生美術館
住所:東京都文京区弥生2-4-3
TEL:03-3812-0012
休館日:月曜日
※ただし10月10日(月・祝)は開館、翌10月11日(火)休館
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
入館料:一般 1,000円/大・高生 900円/中・小生 500円
※竹久夢二美術館と2館併せて観覧可能。
※会期、休館日、開館時間等は変更となる場合あり。