東京・白金台の松岡美術館では、展覧会「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」を、2022年11月1日(火)から2023年2月5日(日)まで開催する。
「出会い」をテーマに、松岡美術館の所蔵品を紹介する展覧会「松岡コレクション めぐりあうものたち」。第3回目となる本展では、明清時代の陶磁作品、明清絵画、能楽にまつわる作品、そして金文に着目して中国青銅器を展示する。
中国陶磁の伝統は、王朝の交代にあっても失われることなく、また異文化との出会いを通して発展を遂げていった。なかでも、陶磁史上の転換点となった「青花技法」は、元時代に誕生し、清時代に新しい技術が次々と開発され、康熙・雍正・乾隆の3皇帝の時期に最盛期を迎えた。企画展1「明清陶磁 繚乱の美」では、《粉彩八桃文盤》や《藍地琺瑯彩桃花卉文碗》など、明清時代の陶磁作品を紹介する。
企画展2「館蔵 中国明清絵画展」では、松岡美術館が所蔵する明清絵画を約13年ぶりに一挙公開。明代山水画の主流である呉派の沈周による《縹渺峰図巻》や文徴明の《東湖草堂図巻》、そして江戸中期に来日して日本の絵画に大きな影響を与えた清朝の宮廷画家・沈南蘋の作品など目にすることができる。
能楽は、奈良時代に中国から伝来した芸能「散楽」を源流としている。散楽のうち、物真似芸を起源とする猿楽が、観阿弥と世阿弥によって能楽へと発展したのだった。また、能に影響を与えた「幽玄」という言葉は中国の典籍に由来するばかりでなく、謡曲にも中国の史実や伝説を題材とするものが数多く存在する。企画展3「幽玄の道」では、このように中国との結びつきが深い能楽に着目し、能面や絵画作品などを展示する。
3会期にわたって松岡美術館所蔵の中国青銅器を紹介してきた特別展示。その第3回目では、青銅器に表された文字、金文に着目し、《饕餮文爵》や《者減鐘》などを展示する。
展覧会「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」
・企画展1「明清陶磁 繚乱の美」
・企画展2「館蔵 中国明清絵画展」
・企画展3「幽玄の道」
・特別展示「中国青銅器 金文」
会期:2022年11月1日(火)〜2023年2月5日(日)
会場:松岡美術館
住所:東京都港区白金台5-12-6
開館時間:10:00~17:00(第1金曜日は19:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(2022年12月29日(木)〜2023年1月4日(水))
観覧料:一般1,200円、25歳以下 500円、高校生以下・障がい者手帳の所持者 無料
※企画展2では会期中に展示替えを実施(前期 11月1日(火)〜12月11日(日) /後期12月13日(火)〜2月5日(日))
※会期や開館情報は変更となる場合あり(最新情報については美術館ホームページないしツイッターを確認のこと)
【問い合わせ先】
松岡美術館
TEL:03-5449-0251