「南街」は、懐かしい気分を堪能できる商店街。スタジオジブリにまつわる書籍を集めた「熱風書店」、模型が充実のラインナップで揃う「大空模型」、レトロな駄菓子が勢揃いする「駄菓子 猫かぶり姫」が並び、実際に商品を購入することもできる。
映画『コクリコ坂から』に登場する、「カルチェラタン」の一角にある「哲学研究会」を再現した展示も。空間内には、哲学に関する書籍や雑貨など学生たちの熱量を感じさせるものが所狭しと置かれている。
■「ジブリのなりきり名場面展」
「ジブリの大倉庫」では、3つの企画展示も行われる。中でも目玉となるのは、ジブリ作品の登場人物になりきり、名場面の中に入りこめる体験型の展示「ジブリのなりきり名場面展」。カオナシの横に腰掛け“千尋”になりきれる『千と千尋の神隠し』の展示や、空から落ちてきた少女シータと出会う“パズー”になりきれる『天空の城ラピュタ』の展示などが用意される。
<展示作品>13作品14コーナー
『千と千尋の神隠し』『コクリコ坂から』『天空の城ラピュタ』(2点)『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』『紅の豚』『平成狸合戦ぽんぽこ』『海がきこえる』『ゲド戦記』『もののけ姫』『思い出のマーニー』
■「食べるを描く。」増補改訂版
また、2023年11月(予定)までの期間限定で「食べるを描く。」増補改訂版と「ジブリがいっぱい展」も実施。「食べるを描く。」増補改訂版では、三鷹の森ジブリ美術館で2017年から2018年に開かれた企画展「食べるを描く。」に、『千と千尋の神隠し』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』の3作品の資料を追加。『千と千尋の神隠し』の屋台や『コクリコ坂から』のコクリコ荘の台所などの再現展示が行われる。
■「ジブリがいっぱい展」
「ジブリがいっぱい展」では、世界中から集めたジブリ作品のポスターをはじめ、映像・音楽パッケージ、書籍などを展示する。書籍が並ぶ空間には、座り心地抜群の「ネコバス」が用意されるのでぜひ乗車してみてほしい。
また、「ジブリがいっぱい展」には、スタジオジブリの打ち合わせスペースを再現した「トトロ・バー」も登場。「トトロ」と「ネコバス」の椅子も用意されているので、見逃さずに。
「映像展示室オリヲン座」は、「三鷹の森ジブリ美術館」だけで上映されているスタジオジブリ制作の短編アニメーションを鑑賞できる席数約170の映像展示室。全10作品を順番に上映していく。開園時の上映作品は『くじらとり』だ。
<上映作品>
『くじらとり』『コロの大さんぽ』『めいとこねこバス』『やどさがし』『星をかった日』『水グモもんもん』『ちゅうずもう』『パン種とタマゴ姫』『たからさがし』『毛虫のボロ』
これら3つの企画展示が行われる「中央展示室」付近では、映画『君たちはどう生きるか』に登場するキャラクターの姿を発見できる。たとえば黄色い壁に赤い屋根が目印の「中央展示室」の屋根には、青サギが。劇中序盤で眞人をじっと見つめていたように、何やら見つめる怪しげな佇まいを再現している。また近くに屋根には、ペリカンたちがとまっている。