企画展「みる誕生 鴻池朋子展」が、静岡県立美術館にて、2023年1月9日(月)まで開催される。香川・高松市美術館でも開催された巡回展だ。
鴻池朋子は、1960年秋田に生まれ、アニメーションや絵画、絵本、彫刻から、手芸、おとぎ話、歌まで、あらゆる身近な表現媒体を用いた作品を発表している現代アーティストだ。旅をして、地形や季節とともに作品を手がける鴻池は、一貫して自身の足元を起点に、芸術の根源的な問い直しを続けてきた。
企画展「みる誕生 鴻池朋子展」では、静岡県立美術館 ロダン館の背後に広がる森に小径を整備し、美術館という硬直化した建築と、人間から疎遠となった自然界を繋ぐことを試みる。また、国立療養所 菊池恵楓園 絵画クラブ「金陽会」の作品や、多くの人びとともに手芸で綴る《物語るテーブルランナー》、人間以外の造形力である《どうぶつの糞》を、美術館のコレクションと組み合わせた展示も展開する。
本展のタイトルにある「みる誕生」とは、生まれたての体になって世界と出会う驚きを表す鴻池の言葉だ。視覚のみならず、作品を手で看(み)て、鼻で診(み)て、耳で視(み)て、そして引力や呼吸で観(み)ルコとで、鑑賞者の内に眠っていた感覚を呼び覚ますことを試みてゆく。
企画展「みる誕生 鴻池朋子展」
会期:2022年11月3日(木)〜2023年1月9日(月)
会場:静岡県立美術館
住所:静岡市駿河区谷田53-2
開館時間:10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日休館。ただし1月2日(月・振替休日)・9日(月・祝)は開館)、年末年始(2022年12月27日(火)〜2023年1月1日(日・祝))
観覧料:
・当日券=一般 1,200円、70歳以上 600円、大学生以下 無料
・団体券=一般 1,000円、70歳以上 500円、大学生以下 無料
※収蔵品展、ロダン館もあわせて観覧可
※団体(20名以上)の申し込みについては、美術館総務課へ問い合わせのこと
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および付添者1名は無料
※土日祝日は予約優先制を実施(予約は美術館ウェブサイトより)
※チケット販売の詳細については、美術館ウェブサイトを参照
【問い合わせ先】
静岡県立美術館
TEL:054-263-5755