特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」が、奈良の大和文華館にて、2022年11月18日(金)から12月25日(日)まで開催される。
中国歴代の統一王朝のうち、漢民族の興した王朝である明、その後に続く満州族の王朝である清では、いずれも中国の長い歴史に育まれた伝統文化を継承しつつ、経済発展を背景に、宮廷や知識人、民衆などのさまざまな層で多様な芸術文化が花開いた。
また、明清の文物と人は、交易などを介して他国に渡り、それぞれの国に新たな表現技法をもたらしている。たとえば日本では、沈詮(しんせん)をはじめとする来船清人による迫真的な花鳥動物画を、琉球においては清代の福州(現在の福建省)で画を学んだ山口宗季(やまぐちそうき)などを挙げることができる。
特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」では、呉昌碩筆《菊石図》や龔賢筆《山水長巻》など、主に15〜20世紀初頭にかけての明清中国の美術を紹介。また、沈銓筆《秋渓群馬図》をはじめ、同時代に江戸日本を訪れた清人や、中国や日本と交流のあった琉球の画家の作品もあわせて展示し、東アジアの文化交流史に光をあてる。
特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」
会期:2022年11月18日(金)~12月25日(日) 会期中に展示替えあり
[前期 11月18日(金)~12月4日(日) / 後期 12月6日(火)~25日(日)]
会場:大和文華館
住所:奈良県奈良市学園南1-11-6
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:00まで)
休館日:月曜日
入館料:一般 630円 高校・大学生 420円 小・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引、引率者1名無料
※障がい者手帳の所持者および同伴者1名は2割引
【問い合わせ先】
大和文華館
TEL:0742-45-0544