展覧会「椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと」が、東京の板橋区立美術館にて、2023年3月18日(土)から4月16日(日)まで開催される。
椿椿山(つばき ちんざん)は、江戸後期を代表する文人画家のひとりだ。1801年江戸に生まれた椿山は、花鳥画を得意とする絵師・金子金陵(かねこ きんりょう)に師事したのち、渡辺崋山に学んでおり、花鳥画と肖像画を数多く残した。
当時の江戸では、異国への高い関心や浮世絵版画の流行などを背景に、さまざまなジャンルの作品が手がけられていた。そのなかで椿山は、花鳥画の制作に注力し、みずみずしい色彩と軽やかな筆致で人気を博したのだった。また、肖像画では、師・崋山に学んだ陰影法などを採り入れつつ、独自の表現へと発展させている。
展覧会「椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと」は、これまで「崋山の弟子」という視点から捉えられることの多かった椿椿山を本格的に取り上げる、関東では初の展覧会。重要文化財《久能山真景図》をはじめ、《玉堂富貴・遊蝶・藻魚図》や《蔬果之図》といった花鳥画、《渡辺崋山像》などの肖像画を展示し、椿山の全貌に光をあてる。
展覧会「椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと」
会期:2023年3月18日(土)~4月16日(日) 前後期で大幅な展示替えあり
[前期 3月18日(土)~4月2日(日) / 後期 4月4日(火)~4月16日(日)]
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 650円、高校・大学生 450円、小・中学生 200円
※土曜日は小学・中学・高校生は無料で観覧可
※65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
【問い合わせ先】
板橋区立美術館
TEL:03-3979-3251