1972年に設立された日本のジュエリーブランド。
ブランド名は、氷の張った水の底で唯一魚が生息できる安らぎの温度。時に雲となり、雨となり、川や海にも、カタチを変えながら地球上の生命に潤いをもたらす水のように、変わらぬ本質を持ち続ける存在でありたいという想いから命名された。また、ロゴとして見た時にも誰もが読むことのできる世界共通の記号であったことも理由のひとつ。
1960年代後半、常識にとらわれない斬新なアイディアをもった数人の若者が東京・原宿に集まり、新しい感性でジュエリーをつくり始めたのが最初。”自由”で”世の中にないもの”を求めた彼らの生み出す一点物のジュエリーは、瞬く間に人々の共感を呼び、1972年にブランド「4℃」としてスタートした。
ジュエリーといえばゴールドやプラチナが主流だった時代に、本物のジュエリーとしてシルバーを使い始めたのが4℃。「特別な贅沢品ではなく、毎日のように身につけられるものを」という想いから「ファッションジュエリー」という新しい価値を生み出した。
ヨーロッパでは古くから、19歳の誕生日にシルバーリングを贈ると幸福な結婚が出来るという有名な言い伝えがあるが、「19歳の誕生日に4℃のジュエリーを贈られると幸せになれる」という噂が広まるほど、日本で愛されるブランドとなった。
「究極のシンプル」をキーワードに、完璧なバランスを追求した、流行にとらわれ過ぎず美しいデザインのジュエリーは、身につける人と自然に調和する「シンプルの美」にこだわっている。例えば、代表的なデザインである「Sライン」のリングは、左手の薬指、右手の薬指それぞれに流れを変えてデザインされ、ネックレスも見える角度やデコルテラインのバランスを計算してデザインされている。
■ラインについて
・4℃ ブライダル(4℃ BRIDAL)
4℃のブライダルライン。「ふたりの純粋な愛をかたちに」というテーマを体現した結婚指輪や婚約指輪を扱う。ディズニーコレクションというディズニーのブライダルリングの扱いもあることが特徴。
・カナル 4℃(Canal 4℃)
「全ての女性を可愛くするジュエリーを届けたい」という4℃の想いから生まれたブランド。メインブランドと比べると「可愛い」「カジュアル」な印象をもつアイテムが展開される。2019年9月より、オリジナルに加え、国内外の著名なデザイナーが手掛けるブランドをセレクトするファッションジュエリーセレクトショップとしてリニューアル。
・ルリア 4℃(Luria 4℃)
4℃のパースライン。「毎日が輝きに満たされますように」という想いが込められた、ジュエリーのようにキラキラときらめくジュエルパースをメインにアイテムは展開される。自然がつくりだすような繊細な色合いや、手になじむ上質感が特徴。パースのみならずバッグや名刺入れなども扱われる。
・4℃ オムプラス(4℃ HOMME+)
4℃初のD2Cライン。洗練されたベーシックなフォルムに遊び心をプラスした、ジェンダーレスなジュエリーを展開する。2021年10月よりスタート。
・コフル バイ 4℃(cofl by 4℃)
サステナブルジュエリーブランド。2021年11月にローンチ。 リサイクルメタルやラボグロウンダイヤモンドを使用し、 日本の職人の手で生産する。