エンビロン(ENVIRON)は、ビタミンAに着目したスキンケアブランド。1987年、南アフリカ共和国の形成外科医Dr.デス フェルナンデスにより研究開発されたスキンケアブランドで、世界70ヵ国以上で展開されている。開発者Dr.デス フェルナンデスは、化粧品、パーソナルケア産業において、会社を成功に導いたリーダーやマネージャーに与えられる「イノコス イノベーションリーダー・オブ・ザ・イヤー賞」などをはじめとした、さまざまなアワードを受賞している人物だ。

務めていた大学院で、若い患者が皮膚ガンで亡くなったことをきっかけに、開発者Dr.デス フェルナンデスが皮膚のメカニズムに関して研究をスタート。皮膚ガンについて調べを進めていく中で、肌老化と紫外線ダメージ、ビタミンAの関係性に着目した。毎日浴びる紫外線によって、肌内部までダメージを受けていることが肌老化を招くことを発見。さらに、肌老化の原因の80％は、この紫外線による影響によるものだと考えるエンビロンは、肌の内部まで届いて、肌本来のコンディションを復活させてくれる「ビタミンA」にフォーカスしたスキンケア化粧品づくりを進める。使用しているのは、浸透性・安全性が高いとされるビタミンA(レチノール誘導体)。

ただ、ビタミンAのスキンケア化粧品づくりは困難で、複数の化粧品製造会社に依頼するも、製造を断られてしまう。そこで、開発者が自宅のキッチンでクリーム製造を行い、そのクリームを当時の患者に使用してもらうことで、エンビロンの原点をスタートさせた。

患者からの需要が増えたことで、化粧品製造の専用ルームを開設し、化粧品専門の化学技術者たちに製造を任せる。以後、世界中にエンビロンの名が広まり、世界70カ国以上、国内ではクリニック・エステサロンなどを中心に、1,500所以上で展開される。

エンビロンは、プロフェッショナルによる特別なケアと自宅で行うホームケアの2ステップを推奨。プロフェッショナルによるケアは、肌質・肌悩みにあわせたオーダーメイドのようなスキンケアサービスを提供し、担当するスタッフは、エンビロンの製品また肌に関する専門知識を持った特別なトレーニングを受けている。

ホームケアは、エンビロンの幅広いラインナップの中から、肌質・肌ダメージの要因に沿ったものを使用することを推奨。基本的にエンビロンは、クリニックなどの専門機関で取扱いを行っているため、プロのカウンセリングを通して、ホームケア製品を選択することが可能だ。

スキンケアは、肌の汚れを落とす「洗顔」、美容成分を補うことで肌を整える「トーニング」、ビタミンを補給する「保湿」、紫外線から守り・ケアする「サンケア」の4ステップのケアを提案。中でもキーとなるのが、ビタミンを補給する「保湿」のステップ。エンビロンのアイコン製品である、保湿クリーム「モイスチャークリーム」または高機能保湿ジェル「Ｃ－クエンスセラム」のケアを使用する。

これらの2製品には、ステップアップシステムを搭載。肌の状態に合わせてビタミンA(レチノール誘導体)の濃度を段階的に高めていく、独自のステップ アップシステムで、ビタミンAの量を徐々に増やしていくことで、その時々の肌状態に最も効果的な形でビタミンAを送り込む。「モイスチャークリーム」は、低濃度の1～高濃度の4までの4段階、「Ｃ－クエンスセラム」は、低濃度の1～最高濃度の5までの5段階展開となっている。