1996年、スイスのフルリエにて創業。
パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)はスイスの時計ブランド。人気のラインは「カルパ」「トンダ」「トリック」など。ブランド名のパルミジャーニ・フルリエは、スイスの”フルリエ”という地名と創業者の名前にちなんでいる。
ムーブメントはもちろん外装に至るまでを一貫製造、マニュファクチュールの体制をとる。工房には時計師、デザイナーなどのプロフェッショナルを抱え、最高品質の複雑時計を製作している。マニュファクチュール化を達成した今でも時計の修復は行っているという。
創業者のミシェル・パルミジャーニ(Michel Parmigiani)は、1950年、スイスのクヴェ生まれ。フルリエの時計専門学校で学び、20歳の若さで上級時計師資格を取得した天才時計師。「神の手を持つ時計師」と呼ばれることもある。
時計学校の卒業後、ジュベニアで働き、その後、アンティークの時計の修復の専門会社を設立。主には時計の修復を行っていた。最も有名な修復の1つがアブラアン・ルイ・ブレゲが1829年に製作したシンパティッククロック(同調時計)で、1600時間もの期間を掛けて修復に成功し、大きな注目を集める。
アンティークの修復を行いながら徐々にオリジナルの時計製作も始める。サンド・ファミリー財団の援助を得て、
96年、ブランド「パルミジャーニ・フルリエ」を設立。コレクションを発表した。なお、このフルリエの地名はブランドと共に有名となり、現在ではカリテフルリエ財団が設立され、スイス時計の品質と技術の保全のために、世界でもっとも厳格な時計の品質の認証制度を設けている。
2000年から2005年の間に、時計製造に関わる4社をグループ化。ケース、ダイヤル、ムーブメント、ムーブメントの核となるパーツであるテンプとヒゲゼンマイ、アンクル脱進機から構成される調速機までを⾃社で製造することが可能になり、時計の95%を⾃社で製造する真のマニュファクチュールとなる。
2004年、ブガッティとのパートナーシップが始まり、「ブガッティ タイプ370」を発表。2008年には、レディースモデルを発表。
2007年、スポーツモデル「カルパグラフ」を発表。
2011年、「トンダ1950」を発表。
エルメスは、パルミジャーニ・フルリエの傘下にあるムーブメントの製造メーカー「ヴォーシェ」に出資している他、レザーストラップの供給などもしている。なお、ヴォーシェ製のムーブメントは評価が高く、他メーカーでも搭載することが1つのステータスになっている。