「アンドリュー ゲン」を設立
アンドリュー ゲン(Andrew Gn)、1966年 シンガポール生まれ。両親は中国人だが日本人の血を引いていると言われている。恵まれた家庭に生まれ、幼少期からアートやデザインに触れて育つ。
セントラル・セント・マーティンズに入学。在学中からコテストなどで表彰されその才能を発揮。その後、ニューヨークに渡りパーソンズに留学。その後はミラノに渡り、ドムス・アカデミーでファッションを学ぶ。当時ドムス・アカデミーでは、ロメオ ジリが講師をしていたという。結局、アンドリュー ゲンは、3カ国の一流スクールでファッションを学んだ。
卒業後は、「エマニュエル ウンガロ」のアシスタントとしてキャリアを積む。
90年代半ば、自身の名を冠したブランド「アンドリュー ゲン」を設立し、コレクションの展開をスタート。97年、バルマンのプレタポルテ及びアクセサリーデザイナーに就任。しかし、デビューコレクションが不評で、すぐにブランドを離れる結果となる。しかし、その後、自身のブランドでのデザインは高く評価される。
ハンドワークによる独創的な素材使いが高く評価されている。コレクションは、カシミヤ、シルク、ファーなどの高級素材を使用、ディテールには斬新な刺繍やレースが施される。アジアのエスニックなデザインからインスピレーションを受けたコレクションも多く、ヨーロピアンスタイルをベースにアジアの要素を融合させている。
ただし、中にはアジアテイストのファッションを強く打ち出しているものもあるが、その多くはディテールなどポイントとして取り入れており、全体的にはミニマルでエレガントなシルエット。美しいシルエットを作り出すテーラリングも高く評価されている。色も白、グレー、黒などのモノトーン色が多く見受けられる。「シック」「ミニマリズム」をコレクションのテーマとしている。