東京の慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、展覧会「構築される『遺跡』:KeMCo建設で発掘したもの・しなかったもの」を、2023年3月6日(月)から4月27日(木)まで開催する。
「遺跡」とは一般に、過去の人びとの活動の痕跡が残る場所を指すものであり、その内容は発掘によって明らかにされる。しかしこの時、対象となる場所に残る痕跡をすべて発掘するわけではない。発掘とはいわば、痕跡を選択する行為であり、この選択を通して「遺跡」と「歴史」が構築されることになる。
実際、慶應義塾はミュージアム・コモンズが活動拠点とする慶應義塾大学東別館の建設に際して発掘を行い、縄文時代から江戸時代にわたる数多くの記録や遺物を得たものの、自然現象の痕跡や、近代以降の痕跡は発掘の対象とはしなかった。
展覧会「構築される『遺跡』:KeMCo建設で発掘したもの・しなかったもの」では、「発掘」という選択の行為に着目。選択によって得られた遺物と調査内容を紹介するとともに、そこで選択しなかったものにも光をあてる。また、「遺物」をキーワードに、現代美術家の山田健二とともに手がけたプロジェクトの映像インスタレーションも展開する。
展覧会「構築される『遺跡』:KeMCo建設で発掘したもの・しなかったもの」
会期:2023年3月6日(月)〜4月27日(木)
会場:慶應義塾ミュージアム・コモンズ
住所:東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学三田キャンパス東別館
休館日:土・日曜日、祝日(3月18日(土)、4月22日(土)は臨時開館)、3月13日(月)、4月17日(月)
開館時間:11:00〜18:00
入場料:無料
【問い合わせ先】
慶應義塾ミュージアム・コモンズ
TEL:03-5427-2021