企画展「出来事との距離─描かれたニュース・戦争・日常」が、東京の町田市立国際版画美術館にて、2023年6月3日(土)から7月17日(月・祝)まで開催される。
美術家がニュースや戦争を作品に描くさい、時代や立場によって表現できることは異なる。たとえば、江戸時代の日本において、同時代の事件を描くことができなかった浮世絵は、時事を故事や古典になぞらえることで人びとに伝えることを試みた。
また、自身が当事者として経験したことも、歳月を経たのちにようやく伝えられるようになる場合もある。戦後を代表する銅版画家・浜田知明は、自らの軍隊経験を描いた作品を手がけており、時を経るにつれ戦争の構造に迫る作品も発表している。
企画展「出来事との距離─描かれたニュース・戦争・日常」ではこのような視点から、フランシスコ・ゴヤや月岡芳年、小林清親、浜田知明など、町田市立国際版画美術館が収蔵する版画作品を展示。また、若手アーティストにも光をあて、メディアやSNSが伝えるニュースの現場を訪れて当事者の姿を自画像で描く松元悠などを紹介する。
企画展「出来事との距離─描かれたニュース・戦争・日常」
会期:2023年6月3日(土)〜7月17日(月・祝)
会場:町田市立国際版画美術館 企画展示室1・2
住所:東京都町田市原町田4-28-1
開館時間:平日 10:00~17:00 / 土日祝日 10:00~17:30
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)は開館)
観覧料:一般 800円(600円)、高校・大学生 400円(300)、中学生以下無料
※( )は20名以上の団体料金
※展覧会初日の6月3日(土)は無料
※シルバーデー(毎月第4水曜日)は65歳以上無料
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)、精神障がい者保健福祉手帳の提示者および付添者1名は半額
※そのほか割引あり
■出品作家
フランシスコ・ゴヤ、月岡芳年、小林清親、畦地梅太郎、浜田知明、馬場檮男、石井茂雄、郭徳俊、松元悠、土屋未沙、小野寺唯、ソ・ジオ ほか
【問い合わせ先】
町田市立国際版画美術館
TEL:042-726-2771