2014年4月23日(水)から5月19日(月)まで、東京・渋谷のポスターハリスギャラリーおよびアツコバルー arts drinks talkにて、「ジャパン・アヴァンギャルド アングラ演劇傑作ポスター」展を開催。ポスターハリスギャラリーでは天井棧敷のポスター約34点、アツコバルー arts drinks talkではそれ以外約66点を展示する。
1960年から1980年代半ばにかけて、日本の演劇界では、状況劇場、天井棧敷、黒テント、自由劇場、大駱駝艦など、いわゆる商業演劇とは一線を画した「アングラ」と呼ばれる劇団が勢いを持っていた。そんな劇団の公演ポスターを手がけていたのは、横尾忠則や宇野亜喜良などの一流アーティスト。現在は美術的評価も高い、彼らの熱いメッセージにあふれたポスター約100点が、渋谷に集結する。
2008年に渋谷パルコで開催されて以来、実に5年ぶりとなる今回。会場に展示されるのは、1920年代のロシア・アヴァンギャルドのポスターを彷彿とさせる日本のポスターの傑作達だ。現在も第一線で活躍するアーティスト達がかかわったポスターは、単なる公演告知のポスターの枠を越え、日本の熱かった1960から70年代を鋭く切り取る。そこに込められたメッセージは、時代を越え、今もなお私達の心に響くものばかり。
左) ©演劇実験室・天井棧敷 1967「天井棧敷定期会員募集」横尾忠則/シルクスクリーン
右) ©演劇実験室・天井棧敷 1968「星の王子さま」宇野亜喜良/シルクスクリーン
今回の展覧会は、本展の図録ともいうべきポスター集刊行から10年を記念してのもの。美輪明宏も「これは日本が世界に誇る”美意識”の見本市です」と称した、見応えありの1冊。そのほか、会場では宇野亜喜良や林静一などのトークショーも開催する。
寺山修司、唐十郎らが繰り広げた実践的舞台、アングラ劇場。その先導的役割を果たしていたポスターの、ユニークでオリジナリティあふれる世界観を体験しに行ってみて。
【展覧会概要】
ジャパン・アヴァンギャルド アングラ演劇傑作ポスター展
会期:2014年4月23日(水)~5月19日(月) ※休廊日 5月13日(火)
開場:ポスターハリスギャラリー / アツコバルー arts drinks talk
時間:ポスターハリスギャラリー 13:00~19:00、アツコバルー arts drinks talk 日-火 11:00~18:00 / 水-土 14:00~21:00
住所:ポスターハリスギャラリー (東京都渋谷区道玄坂2-26-18 朝香ビル103)、アツコバルー arts drinks talk (東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F)
料金:一般 ¥1,000、学生 ¥800 ※アツコバルーでは1ドリンク付き
TEL:ポスターハリスギャラリー 03-5456-7218、アツコバルー arts drinks talk 03-6427-8048
URL:http://posterharis.com/avantgarde/
【出版物情報】
ジャパン アヴァン ギャルド
発行:PARCO出版(2004年)
価格:¥4,800[税抜]
サイズ:41.8×29.8×1.8cm
装丁:東學