展覧会「創造の現場 ─映画と写真による芸術家の記録」が、東京のアーティゾン美術館にて、2023年9月9日(土)から11月19日(日)まで開催される。
アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館は、1953年、映画委員会を発足し、芸術家を取材した記録映画「美術映画シリーズ」を製作した。1964年までに17本が製作された同シリーズには、梅原龍三郎や高村光太郎、前田青邨といった日本の芸術家の制作風景や日常の様子が記録されている。
また、近年アーティゾン美術館は、現代美術の現場を記録し続けた写真家、安齊重男の作品を収集している。自らを現代美術の伴走者と称した安齊は、1970年代からアーティストのポートレイト、一過性のインスタレーションやパフォーマンスなどの撮影を行なってきた。
展覧会「創造の現場 ─映画と写真による芸術家の記録」では、映画委員会が製作した「美術映画シリーズ」と、安齊による写真作品を公開。日本の近現代美術の「創造の現場」を一堂に集めて紹介する。
映画委員会による「美術映画シリーズ」は、1950年代に盛んになる美術映画において、特に近代美術の分野で先駆的な役割を果たし、イタリアの国際映画祭で受賞するなど、国内外で評価されている。本展では、同シリーズの全貌に光をあてるとともに、川合玉堂《彩雨》や高村光太郎《手》、前田青邨《紅白梅》など、取材対象となった芸術家による作品も展示する。
アーティゾン美術館は、安齊が生前に自ら選んだ206点の写真作品が収蔵されている。会場ではそのなかから、堂本尚郎などを撮影した約30点の作品を目にすることができる。
展覧会「創造の現場 ─映画と写真による芸術家の記録」
会期:2023年9月9日(土)〜11月19日(日)
会場:アーティゾン美術館 5階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(11月3日(金・祝)を除く金曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館)、9 月19日(火)、10月10日(火)
観覧料: 日時指定予約制(7月7日(金)よりウェブ予約開始)
ウェブ予約チケット 1,200円、当日チケット(窓口販売) 1,500円、学生 無料(要ウェブ予約)
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売
※中学生以下はウェブ予約不要
※この料金で同時開催の展覧会をすべて観覧可
■同時開催
・展覧会「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」
・石橋財団コレクション選「特集コーナー展示 読書する女性たち」
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)