特別展示「鈴木ヒラク 今日の発掘」が、群馬県立近代美術館にて、2023年9月16日(土)から12月19日(火)まで開催される。

鈴木ヒラク、過去最大規模の個展を開催

鈴木ヒラクは、1978年に生まれ、ドローイングの概念を拡張する制作活動を展開してきたアーティストだ。「描く」と「書く」のあいだに着目し、平面、彫刻、映像、そしてパフォーマンスなど、多岐にわたる表現を手がけている。

鈴木にとって線とは、言葉と絵、こちら側とあちら側、あるいは自己と他者を繋ぎ、相互浸透を促すものだという。したがって、「ドローイング」という線をかく行為は、この世に存在する、必ずしも目に見えるとは限らない線を発掘することであり、人間と自然、主体と客体といった二項対立を超える手段でもある。

特別展示「鈴木ヒラク 今日の発掘」は、過去最大規模となる鈴木の個展。最新シリーズ「隕石が書く」40点による大規模インスタレーションを展開するとともに、近作の「Constellation」や「Interexcavation」からの作品、そして現地で制作される壁画などを展示する。

なかでも「隕石が書く」シリーズは、鈴木が身近な環境で拾った石が孕む宇宙的な記憶と呼応させつつ、宇宙空間を移動する石が反射する光の軌跡など、さまざまなモチーフを線によって捉えるもの。人の時間スケールを大きく超えて生み出される関係性を、線として発掘してゆく試みにふれることができる。

展覧会概要

特別展示「鈴木ヒラク 今日の発掘」
会期：2023年9月16日(土)〜12月19日(火)
会場：群馬県立近代美術館 展示室4・5
住所：群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
開館時間：9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)、11月27日(月)、12月11日(月)・18日(月)は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)、11月13日(月)〜23日(木)、12月4日(月)〜8日(金)・14日(木)
観覧料：一般 300円(240円)、高校・大学生 150円(120円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介護者1名は無料
※群馬県民の日(10月28日(土))は観覧無料

【問い合わせ先】
群馬県立近代美術館
TEL：027-346-5560