2014年10月31日(金)、『ティム・バートンの世界』の開催を記念し、六本木ヒルズアリーナにてオープニングセレモニーが開催された。
オフィシャルサポーターに選ばれたピースの2人は、それぞれウィリー・ウオンカとシザーハンズのキャラクターに扮した衣装で登場。メディアや一般の来場者が集まり、賑やかになった会場で、ティム・バートンは記者たちの質問に応じた。
今回の展覧会のもととなる「Tim Burton展」は、2009年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催され、約80万人が来場し同館で史上3番目の入場者を記録。その後もロサンゼルスやパリなど世界の都市を巡り、2014年春にチェコにて新たな展覧会「ティム・バートンの世界」が初めて行われた。この展覧会は「Tim Burton展」で公開されなかった新たな150作品が追加されたもの。今回の開催は待望の日本上陸となる。
日本ならではの見どころについて尋ねられたバートンは「日本の場合、とてもセンスのよいデザイナーがいるので、作品がより良く見えるような展示をしていただいています」とコメント。また若者に向けて、「私の絵を見て、自分も今後何か作ってみたいとか、絵を描く活動を続けたいといったインスピレーション源にしてくれたなら、一番嬉しいです」とメッセージを贈った。
さらにこの日は、東京モード学園の生徒たちが、ティム・バートン作品をイメージしたファッションデザインを披露。学生たちは『シザーハンズ』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、『チャーリーとチョコレート工場』などの世界観を表現した、手の込んだ作品を見せ、バートンを驚かせた。
またピースの2人もティム・バートンに質問を投げかけ、綾部が「日本を舞台にした映画を作る予定は?」と尋ねると、「子供の頃から日本の映画が大好きだったので、ぜひ日本の映画を作りたい」とコメント。さらに又吉は「僕は芸人なのに、大勢の人の前で喋るのが苦手」と、なぜか自身の悩みをバートンに打ち明けた。すると「私の知ってる役者さんはシャイな人が多く、皆私の作った役の中だけで、本当の自分を隠しています。自分を出すのは難しいという人も多いんですよ」と、監督らしい励ましの言葉を贈っていた。