展覧会「倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙」が、京都国立近代美術館にて、2024年6月11日(火)から8月18日(日)まで開催される。東京の世田谷美術館などでも開催された巡回展だ。
倉俣史朗(くらまた しろう)は、1960年代以降のデザイン界で高く評価された日本を代表するデザイナー。「倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙」は、倉俣による図面やスケッチ、夢日記などを含む独立前から晩年までの作品を取り上げ、それらを彼の言葉と共に紹介する展覧会となっている。
倉俣は、銀座4丁目の交差点にある円筒型の商業施設「三愛ドリームセンター」 の店内設計で注目を集め、その後1965年にクラマタデザイン事務所を設立し、独立。家具とインテリアを手掛けるだけでなく、造花のバラをアクリルに閉じ込めた椅子《ミス・ブランチ》なども制作し、アクリルやガラス、建材用のアルミなどを用いた独創的なデザインを手掛けた。
これらのインテリアや家具は、当時の雑誌にて、その時々の言葉と共に毎月のように紹介されていた。デザインと一見関係のなさそうな幼少期の思い出や、夢に見たことなどが添えられていたという。会場では、倉俣自身の言葉を辿りながら、若き日の作品から《硝子の椅子》などの代表作、スケッチ、初公開資料などあわせて200点を超える作品を展示する。
また、友人への書簡や知られざる夢日記、愛蔵の書籍やレコードも紹介。プライベートな部分も紹介することで、倉俣の素顔にも迫っていく。
「倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙」
会期:2024年6月11日(火)~8月18日(日)
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
※観覧料は未定。詳細は公式HPなどで随時告知。
【問い合わせ先】
TEL:075-761-4111