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特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」広島市現代美術館で、詩人ジョアン・カイガーのヴィデオ作品を起点に

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特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」が、広島市現代美術館にて、2024年3月30日(土)から6月9日(日)まで開催される。

作品と場が織りなす“静かなダイナミズム”

ジョアン・カイガー 《デカルト》(部分) 1968年
©Estate of Joanne Kyger
Courtesy of University of California, Berkeley Art Museum and Pacific Film Archive
ジョアン・カイガー 《デカルト》(部分) 1968年
©Estate of Joanne Kyger
Courtesy of University of California, Berkeley Art Museum and Pacific Film Archive

特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」は、オーストリア・ウィーンを拠点に活動するアーティスト、田口和奈(たぐち かずな)が着想し、同じくアーティストである松原壮志朗(まつばら そうしろう)が構成を担当するグループ展だ。

本展の着想源となったのが、アメリカの詩人ジョアン・カイガーが残した、生涯唯一のヴィデオ作品《デカルト》である。アメリカ現代詩のさまざまな派閥と交流をしつつ、独自のスタイルを確立したカイガーは、フランスの哲学者ルネ・デカルトの『方法序説』を題材に詩を手がけ、これをもとにヴィデオ作品《デカルト》を制作したのであった。

須田国太郎 《牡丹》 昭和16年(1941年) 公益財団法人上原美術館蔵
須田国太郎 《牡丹》 昭和16年(1941年) 公益財団法人上原美術館蔵

本展は、グループ展という枠組みを再考するとともに、「近代美術」や「現代美術」というカテゴリーを超えて、個々の作品と展示される場が織りなす織りなす静かなダイナミズムを生みだすことを試みるもの。カイガーのヴィデオ作品《デカルト》を筆頭に、日本で初めて紹介されるナンシー・ルポの新作インスタレーション、岸田劉生や須田国太郎といった日本国内の所蔵品など、多様な作品を展示する。

展覧会概要

特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」
会期:2024年3月30日(土)〜6月9日(日)
会場:広島市現代美術館 展示室B-2・B-3
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般 1,100円(850円)、大学生 800円(600円)、高校生・65歳以上 550円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および30名以上の団体料金
※前売券は、3月29日(金)まで、広島市現代美術館受付、オンラインショップ「339」、チケットぴあ(Pコード 686-838)にて販売

■出品作家
ジョアン・カイガー、イワオ・カゴシマ、アンソニー・カロ、岸田劉生、クレメット、須田国太郎、田口和奈、田中敦子、トリシャ・ドネリー、古屋誠一、パトリシア・L・ボイド、三木富雄、ナンシー・ルポ、アラン・ロンジノ、エミリア・ワン

【問い合わせ先】
広島市現代美術館
TEL:082-264-1121

Photos(2枚)

特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」広島市現代美術館で、詩人ジョアン・カイガーのヴィデオ作品を起点に|写真1 特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」広島市現代美術館で、詩人ジョアン・カイガーのヴィデオ作品を起点に|写真2

Photos(2枚)

特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」広島市現代美術館で、詩人ジョアン・カイガーのヴィデオ作品を起点に|写真1 特別展「崇高さに関する抽象的な覚書」広島市現代美術館で、詩人ジョアン・カイガーのヴィデオ作品を起点に|写真2

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