特別展「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」が2024年6月22日(土)から8月25日(日)まで、神戸市立博物館にて開催。山梨県立美術館などでも開催された巡回展となる。
公共浴場として知られるテルマエは、古代ローマの高度な建築・土木技術の証であると同時に、彼らの豊かな暮らしの象徴として捉えられている。特別展「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」では、そんな古代ローマ人が愛したテルマエのほか、日本の公衆浴場の歴史にも焦点を当てた展示を実施。絵画・彫刻・考古資料といった100件以上の作品や映像を通して、古代ローマと日本の“風呂文化”に迫っていく。
4世紀のローマ市にはテルマエが11軒、小規模な浴場のバルネウム(pl. balnea)が856〜951軒もあった一方、日本では家庭内の風呂が当たり前になった現在でも、東京だけで約700軒の公衆浴場が営業している。また日本は、イタリアと同様に火山国でもあり、天然の温泉は観光地としても人気を博すなど、公衆浴場の存在は長きにわたり日本で愛され続けてきた。
神戸会場では、日本の浴場文化や歴史にフォーカスするだけでなく、神戸市に位置する日本三古湯の温泉・有馬温泉にまつわる歴史や文化に触れる展示も実施。地域に根差した風呂文化を知ることができる。
さらに会場には、古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代の日本の銭湯にタイムスリップした様子を描いた漫画『テルマエ・ロマエ』の主人公・ルシウスが、案内人として解説パネルなどに登場。古代ローマの魅力を身近に感じることが出来る。
特別展「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」
会期:2024年6月22日(土)~8月25日(日)
※前期 6月22日(土)〜7月28日(日)、後期 7月30日(火)〜8月25日(日)
会場:神戸市立博物館
住所:兵庫県神戸市中央区京町24
開館時間:9:30〜17:30(金 ・土は20:00まで)
※展示室への入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、7月16 日(火)、8月13日(火)
※7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館
入場料:一般 1,800円(1,600円)、大学生 900円(800円)、高校生以下無料
※( )内は団体・前売券の料金、団体は20名以上
※神戸市内在住で満65歳以上の者は、券売窓口にて証明書の提示で当日一般料金が半額
※障害のある者は障害者手帳などの提示で無料
【問い合わせ先】
神戸市立博物館
TEL:078-391-0035