「たばこと塩の博物館」が、2015年4月25日(土)、東京の墨田区横川に、装いも新たにオープンする。
約35年間にわたって、渋谷・公園通りに位置していた「たばこと塩の博物館」。2013年9月2日から休館していたが、墨田区に移り、従来からスペースがおよそ2倍になり、常設展示室、特別展示室だけでなく、ワークショップルームや図書閲覧室、多目的スペースなどを拡充。充実の施設となってリニューアルする。
「たばこ」の常設展示室は、「たばこ文化の発生と伝播」「世界のたばこ文化」「江戸時代のたばこ文化」「近現代のたばこ文化」の4コーナーに分けて展示。江戸時代の墨田区界隈を想定したたばこ屋・たばこ入れ屋のジオラマや、看板・ポスター・パッケージの実物資料とデジタルコンテンツを組み合わせ、時代背景やエピソードなどを絡めて、近代から現代にいたる日本のたばこの産業史を紹介。注目は、メキシコ・パレンケ遺跡「十字の神殿」の一部を、現地の職人の手により再現したコーナー。
一方、「塩」の常設展示室は、「世界の塩資源」「日本の塩づくり」「塩のサイエンス」の3つのコーナーによって構成。石川県能登半島で50年近く塩作りに使われてきた釜屋を移築した再現展示や、塩の性質・用途・製法などを科学の面から紹介するコーナーが新たに加わる。目玉は、世界遺産でもあるポーランド・ヴィエリチカ岩塩坑で坑夫たちに信仰されている「聖キンガ像」を、現地の職人が再現制作した岩塩彫刻。他にも、特別展(秋以降を予定)や講演会・講座・映画上映会など多彩なイベントを開催する予定なので、ぜひ足を運んでみて。
【詳細】
たばこと塩の博物館
オープン日:2015年4月25日(土)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日にあたる場合は開館し、直後の平日を休館)
住所:東京都墨田区横川1-16-3
TEL:03-3622-8801
【入館料】 大人・大学生 100円(50円) 小・中・高校生 50円(20円)
※ ( )内は20名以上の団体料金 ※65歳以上は団体料金を適用(要証明書)
※ 身障者は、付き添いの方1名まで入館料無料(要証明書)
※ 特別展は別料金を設定予定
【交通・アクセス】
・東京メトロ半蔵門線、東武線、京成線・都営浅草線「押上駅」より徒歩12分
・都営浅草線「本所吾妻橋駅」より徒歩10分
・東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」より徒歩8分