映画『彼の見つめる先に』が、2018年3月10日(土)より、新宿シネマカリテほか全国の劇場にて順次公開される。
本作のベースとなったのは、監督・脚本のダニエル・ヒベイロが2010年に手がけた短編映画『今日はひとりで帰りたくない』(I Don't Want to Go Back Alone)』。この短編が各国の映画祭に出品された際に熱狂的な人気を博したことで、長編映画化される運びとなった。
そんな本作で鮮烈に描かれるのは、大人の入り口に立つティーンエイジャーの揺れ動く感情。人を好きになる気持ち、自我の芽生え、そしてはじめてのキス。サンパウロの眩しい日差しの中で、2人の少年と1人の少女の繊細な関係性を瑞々しく映し出した青春映画だ。また、ベル・アンド・セバスチャンの名曲「トゥー・マッチ・ラヴ」が物語に彩りを添える。
第64回ベルリン国際映画祭において国際批評家連盟賞とテディ賞をダブル受賞、2015年のアカデミー賞外国語映画賞ではブラジル代表作品に選ばれ、2014年の映画シーンを代表する青春映画の1本となった本作が、今回満を持して日本公開となる。
目の見えない主人公の少年レオナルドは、いささか過保護な両親と、優しい祖母、そしていつも側にいてくれる幼なじみのジョヴァンナに囲まれて暮らす、ごく普通の高校生。ある日、クラスに転校生のガブリエルがやってくるが、レオナルドとジョヴァンナは、目が見えないことをからかったりしない彼と自然に親しくなっていく。
ふとしたきっかけで、一緒に過ごす時間が増えてゆくレオナルドとガブリエル。映画館に行ったり、自転車に乗ってみたりと、明るく奔放なガブリエルは、今までレオが経験したことのない新しい世界を見せてくれる。
やがてレオナルドはガブリエルに恋をし、ジョヴァンナの心には親密な二人への嫉妬の気持ちが宿る…。ベル・アンド・セバスチャンの名曲「トゥー・マッチ・ラヴ」に乗せて綴る、ひと夏の物語。
映画『彼の見つめる先に』
公開日:2018年3月10日(土) 新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本:ダニエル・ヒベイロ
出演:ジュレルメ・ロボ、ファビオ・アウディ、テス・アモリン、ルシア・ホマノ、エウシー・デ・ソウザ、セウマ・エグレイ
<2014年/ブラジル/96分/英題:The Way He Looks/原題:Hoje Eu Quero Voltar Sozinho/PG12>