尚、「M+」オープン後には、「M+ パビリオン」は、アーティスト、デザイナーや関連団体向けの小規模エキシビションや、「M+」周辺アートパーク内のイベントのためのスペースとして使用される予定だ。
2019年1月、九龍・チムサアチョイにオープンした「戯曲センター」は、中国の伝統的な舞台芸術を楽しめる新たな文化施設。わかりやすく言い換えると、“日本の歌舞伎座の香港バージョン”だ。繁華街から近いので、観光やショッピングのついでに寄りやすい。豪華絢爛な衣装、歌、銅鑼の音、複雑な動作が組み込まれた、歴史の深い中国ならではのエンターテインメントを提供する。
鉄で装飾的に作られたフューチャリスティックな建物は、中国伝統のランタンをイメージ。入り口部分は舞台の緞帳を表現している。自由に出入りできる広大なスペースは、足を踏み入れるだけで特別感を感じられる空間。中庭の中心には、小屋が建てられており、「戯曲センター」の建設過程を写した写真が2019年6月30日(日)まで展示される。この中庭は、中国の伝統音楽の演奏パフォーマンスにも使われている。
センター内のティーハウスシアター(茶館劇場)では、伝統的な中国茶や点心を食べながら広東オペラを楽しむことができる。また、グランドホールの大劇院では、台湾や上海から来たチャイニーズ・オペラ劇団の公演や、広東オペラのコンサートなどが開催される。
施設内には、ショップやレストランも展開。チャイニーズ・オペラに関連したグッズを扱うショップ「Passage」では、舞台関連の冊子やCDの他、広東オペラモチーフのチャーミングな文具・雑貨などを販売している。香港らしいオリエンタルなモチーフのグッズが揃っているので、旅の土産選びにぴったりなショップだ。
コンテンポラリーな中国菓子を扱う「Go Cakes 高點」では、毎日ハンドメイドで作られる新鮮なスイーツを販売。保存料、MSG添加物を使わずに仕上げた、見た目にも鮮やかなスイーツを揃える。その他、茶葉や茶器、茶菓子を販売するショップ「Lock Cha Tea Shop 樂茶軒」や、様々な地方料理をミックスして提供するレストラン「Moon Lok Chinese Restaurant 滿樂中菜」なども展開している。
香港のおすすめ新アートスポット〈施設編〉
■大館
住所:10 Hollywood Road, Central, Hong Kong
営業時間:Tai Kwun Site 10:00~23:00、Visitor Centre 10:00~20:00
※大館當代美術館は11:00~19:00、金曜日のみ21:00まで。
■PMQ
住所:35號 Aberdeen St, Central, Hong Kong
営業時間:7:00~23:00
■M+ パビリオン
住所:West Kowloon
営業時間:毎週水曜日~日曜日、祝日 11:00~18:00
■戯曲センター
住所:88 Austin Rd W, Tsim Sha Tsui, Kowloon
営業時間:戯曲センター 10:00~22:30、チケットオフィス 10:00~21:00
取材協力:香港政府観光局