「マイセン動物園展」が、東京・パナソニック汐留美術館にて2019年7月6日(土)から9月23日(月・祝)まで開催される。
「マイセン動物園展」は、ヨーロッパ初の硬質磁器製造に成功し、高級洋食器などで知られるドイツの名窯・マイセンの“動物”モチーフの作品にフォーカスした展覧会。
マイケル・エッサーの《ライネケのキツネ》やヨハン・ヨアヒム・ケンドラーとペーター・ライニッケによる《猿の楽団》といった動物彫刻から、壺や皿に描かれた動物まで、リアルで愛らしく、マイセンならではの超絶的な技法によって生み出された約120点の作品を展示。出品作品のうち約9割が展覧会初出品となる。
注目したいのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて流行した「アール・ヌーヴォー様式」の作品。曲線を多用したフォルムを生かすため、釉薬の上から絵の具を沈みこませる「イングレイズ」の技法によって、柔らかな色彩で色付けが施されている。犬や猫、ペンギンといった動物たちのしなやかでリアルな表情を楽しめる。
また、マイセンを代表するシリーズの1つである、たくさんの小花彫刻を貼り付けて装飾した花瓶「スノーボール」も登場する。《スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺》は、生き生きとした鳥類の彫刻を施し、透かしのディテールを加えて繊細に仕上げた1品。エレガントの絵付けと彫刻を組み合わせた《人物像水注「四大元素の寓意」》も目を引く作品だ。
マイセン動物園展
会期:2019年7月6日(土)〜9月23日(月・祝)
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
※8月2日(金)、9月6日(金)は夜間開館、20:00まで(入館は19:30まで)
休館日:水曜日、8月13日(火)〜15日(木)
入館料:一般 1,000円、65歳以上 900円、大学生 700円、中・高校生 500円、小学生以下無料
※20名以上の団体は100円割引。
※障がい者手帳持参者、付添者1名まで無料で入館可能。
■トークショー「マイセン 動物奇想天外!」
日時:7月28日(日) 14:00~15:30
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
格子:アートテラー・とに~、高橋雅雄(理学博士)
定員:150名
聴講費:無料(ただし本展の観覧券が必要)
申込方法:ハローダイヤル(03-5777-8600)へ電話申込。※5月13日(月)~受付開始(受付時間8:00~22:00)