展覧会「1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと」が、2019年7月20日(土)から9月30日(月・祝)まで、東京都庭園美術館にて開催される。
「1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと」は、1933年に竣工され、現在は東京都庭園美術館として使用されている旧朝香宮邸の建築としての魅力を紹介する、年に1度の建物公開展。今回は木材やタイル、家具といった室内を構成する要素に焦点を当て、その素材や技法、携わった職人や企業について、当時の工事仕様書やカタログ等の資料から解き明かしていく。
久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が1906年に創立した朝香宮家。フランスに長期滞在した朝香宮夫妻が、当時全盛であったアール・デコ様式に魅せられ、帰国後にその精華を積極的に取り入れた自宅を建設した。現在は、美術館として使用されているが、アール・デコ様式を正確に留めた貴重な昭和初期建築物として国の重要文化財に指定されている。
見どころは、通常非公開となっている3階 ウインターガーデン。元々温室として設計された室内は、白と黒の石を敷き詰めた市松模様の床など、モダンな装いが印象的。中には、花台や水道の蛇口、排水溝が設えられている。
東京都庭園美術館 本館 大客室
シャンデリア《ブカレスト》
ルネ・ラリック作
さらに、妃殿下の居間や寝室で使用されていた家具が初公開。改変が加えられていたものを調査に基づいて丁寧に修復し、見事に当時使用された姿に復元されている。
また、邸内には、約90年前の最先端かつ一級品の技術・素材がふんだんに用いられている。ドイツ・サルブラ社の洗浄のできる壁紙や特許を取得したコンクリートに漆塗りを施す技法など、今では再現不可能な技術や素材の魅力に触れることができる。
【詳細】
1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと
会期:2019年7月20日(土)~9月23日(月・祝)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
住所:東京都港区白金台5-21-9
開館時間:10:00~18:00(7月20日(土)~8月31日(土)の毎週金曜日は21:00まで)
※入館は閉館の30分前まで。
休館日:第2・第4水曜日 ※7月24日(水)、8月14日(水)、8月28日(水)、9月11日(水)
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:当日 一般900円(720円)、大学生(専修・各種専門学校含む)720円(570円)、中学生・高校生450円(360円)、65歳以上450円(360円)
※( )内は前売・団体料金
※前売り券はイープラス(e+)にて販売。ファミリーマートのファミポート端末より購入可能。
※団体は20名以上。
※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の持参者とその介護者1名は無料。
※教育活動として教師が引率する都内の小中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)。
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の人は無料。
※会期中は館内の写真撮影が可能。
■館内撮影の注意事項
※撮影できるのは美術館本館内のみ。新館展示室での撮影は不可。
※混雑時や階段付近などは、安全確保や建物保全のため、撮影不可の場合あり。館内スタッフの指示に従う。
※フラッシュ・三脚・レフ板・自撮り棒は使用不可。
※撮影は非営利目的の個人利用に限る。商業使用を目的とする撮影については、東京都庭園美術館に問い合わせ。
※インターネット等での写真の公表は、写り込んだ他の来館者の肖像権に触れる場合があるので注意。使用の場合は利用者の責任となる。
■ウインターガーデン見学の注意事項
※定員制のため、混雑時の見学は10分以内。
※2階から3階へのエレベーターはなし。
※階段の手すり壁が低くなっているので身を乗り出さないように注意。
※緊急時は、係員の指示に従う。万が一、火災等により階段が使用できない場合は、屋上から吊り下げ式の避難はしごを使用し避難。