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今回の映画に出てくる大量の花が舞う演出なんて、まさに父の舞台そのもの。幼い時から鑑賞していた父の演出は、私の中で血肉化されていたものですし、この“蜷川DNA”を色濃く反映させた『Diner ダイナー』を楽しんでいただけたら幸いです。

蜷川実花とファッション

セリーヌ(CELINE)やエトロ(ETRO)といった人気ブランドとタッグを組むなど、ファッションの世界でも注目されている蜷川実花。つい先日パリで発表された、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2020年春夏メンズコレクションでは、ランウェイの上に蜷川とコラボレーションした鮮やかなワードローブが登場した。

ドリス ヴァン ノッテン 2020年春夏 メンズコレクション 
ランウェイに現れた蜷川実花とのコラボレーションシャツ
ドリス ヴァン ノッテン 2020年春夏 メンズコレクション
ランウェイに現れた蜷川実花とのコラボレーションシャツ

ファッションとは、蜷川さんにとってどんな存在ですか?

ファッションって“自分はこういう人間です”と表現できる大事なツールだと思っています。“何を纏うか”ということは意志の表れだし、第一印象ってやはり重要なので、お洋服がプラスになることだって沢山あるでしょう?

それからやっぱり、デザイナーたちが魂を込めた洋服を纏うことは、自分自身のモチベーションを高めることに繋がっているのだと思います。“この洋服が似合う自分であれますように”と。

だからファッション業界から一歩離れると、ファッションをこよなく愛する人たちのことを、“あの人は、いつもブランド尽くし”なんてレッテルを貼る風潮があるのは、非常にもったいない考えだと感じています。“服を着る”という行為をもっと意識したら、きっとより面白い世界が広がっているはずですからね。

“全て”が詰め込まれた映画制作

インタビュー|写真1

蜷川さんご自身、他の方のファッションを気にされる?

再び映画の話に戻りますが、キャストのファッションについては、多分他の監督よりも圧倒的にうるさいと思います(笑)。服の持つリアリティを映像にもしっかりと取り入れていきたいですからね。

そのため、エキストラの方たち1人1人の衣装にも、「この役はこういう靴はかないと思うよ!」なんて細かく指示を出すことも多々あります。“蜷川実花はエキストラにうるさい”ってそろそろ有名になってるんじゃないかしら(笑)。

『Diner ダイナー』
『Diner ダイナー』
©2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

ファッションに対する情熱も映像に落とし込まれていたんですね。

はい。そしてファッションだけでなく、写真、映像と結局私の好きなもの全てが詰め込まれているのが映画なんです。だからやっぱり映画制作は楽しいし、好きなことをどんどん追求していきたい。1つの作品ではやりきれないことも当然出てきますが、それが次のクリエーションへの活力にも繋がっています。

プロフィール

蜷川実花
写真家・映画監督・M / mika ninagawa デザイナー
木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映像作品も多く手がける。
2007年 初監督映画『さくらん』公開
2008年 個展「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回
2010年 Rizzoli N.Y.から写真集「MIKA NINAGAWA」を出版
2012年 監督映画『ヘルタースケルター』公開
2019年 監督映画『Diner ダイナー』『人間失格 太宰治と3人の女たち』公開
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任

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