舘鼻則孝の新作個展「It’s always the others who die」が、東京・銀座ポーラ ミュージアム アネックスで2019年11月22日(金)から12月22日(日)まで開催される。
舘鼻則孝(たてはなのりたか)は、アーティストとして創作活動をしている人物。ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界でも著名な美術館に作品が収蔵されていることでも知られている。
舘鼻則孝の名が世に知れ渡ったのは、レディー・ガガが着用した『ヒールレスシューズ』の影響も大きい。花魁の下駄から着想を得たヒールレスシューズを卒業制作で作った舘鼻は、レディー・ガガ着用の『ヒールレスシューズ』も花魁の高下駄からインスピレーションを得て仕上げたという。
今回の個展「It’s always the others who die」は、新作20点で構成された展覧会。場内に展示される最新作の『ヒールレスシューズ』は、舘鼻が卒業制作で発表しレディー・ガガの最初の1足となったシューズと同一のモデル。緻密な手仕事によって、約15,000粒ものクリスタルがあしらわれている。
さらに、日本独自の死生観を起点に作り上げた新作『アローズ』が初公開となる。矢を225本も使った作品は、職人の手仕事で1本1本丁寧に仕上げられたものだ。着想のヒントとなったのは、『古事記』『日本書紀』に登場する、自ら放った矢によって命を落とす天若日子(アメノワカヒコ)の「還矢(かえしや)」の物語。「生」への衝動から生じる自らの邪心が死を招くことを象徴している。
また、作家史上最大となる横幅6メートルにもおよぶ新作絵画を含む、10点から構成される『ディセンディング シリーズ』も登場。仏教絵画における「来迎図(らいごうず)」にインスパイアされた絵画には、雲や雷が描かれている。
舘鼻則孝の新作個展「It’s always the others who die」
期間:2019年11月22日(金)~12月22日(日)11:00~20:00
※11月28日(木)のみ18:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
入場料:無料