三菱一号館美術館の展覧会「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」が、2020年6月9日(火)より、日時指定予約制で再開。会期は9月22日(火・祝)まで延長された。
「画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」では、19世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」の画家たちが追求した親密なテーマの中から「子ども」にフォーカス。都市生活や近代芸術と「子ども」との関係に迫る。
会場には、国内外の美術館や、三菱一号館美術館の所蔵コレクションからピックアップした、ボナール、ヴァロットン、ドニ、ヴュイヤールらナビ派を中心とした油彩・版画・素描・挿絵本・写真等約100点が展示される。
印象派に続く世代の芸術家グループである「ナビ派」は、ゴーガンの総合主義や、対象を太い線で囲み、その中を平らな色面で塗るクロワゾニスム、ファン・ゴッホに影響を受けている。主なメンバーには、ポール・セリュジエ、ピエール・ボナール、モーリス・ドニ、エドゥアール・ヴュイヤール、後に加わったフェリックス・ヴァロットンが挙げられる。それぞれの作品には、子どもたちの優しさ、生命力、興奮、ある種の小悪魔性が入り混じった、豊かな風景が描き出されている。
ピエール・ボナールは、街中で遊ぶ子どもたちを屛風仕立てのリトグラフ作品に描いた。コンコルド広場の中央で躍動感いっぱいに遊ぶ子どもたちと、画面奥で静かに佇む乳母の対比に注目だ。ヴュイヤールは、街中や公園で遊ぶ子どもたちだけでなく、身近な家族の風景や室内の様子も好んで描き、自らを「アンティミスト(親密派)」と称している。
子どもを持たなかったボナール、ヴュイヤール、ヴァロットンとは違い、9人の子どもに恵まれ自身の作品のモチーフにしたモーリス・ドニ、黄昏時に町を散策し、夕暮れの公園で遊ぶ子どもたちを描いたヴァロットンの作品も登場。それぞれ異なる風景の中に「子ども」を描いているのが見て取れる。
【詳細】
展覧会「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」
会期:2020年2月15日(土)~9月22日(火・祝)〈日時指定予約制〉
※2月28日(金)から臨時休館していたが、6月9日(火)より再開
※当初6月7日(日)までの会期を予定していたが、延長して開催
開館時間:10:00〜18:00
場所:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
休館日:月曜日(但し、祝日・振替休日、6月29日、7月27日、8月31日は開館)
入場料:一般 1,700円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 無料
※価格はすべて税込
※障がい者手帳持参者は半額、付添1名まで無料
※美術館ウェブサイト・チケットページより購入(6月5日(金)17:00に公開)
※すでにチケットを持っている場合も、上記システムで来場の日時指定を行う必要あり
※日時指定予約制にともない、学生割引と障碍者手帳割引を除く各種割引は利用不可
※来館に際しての注意事項、およびチケットの払い戻しに関しては、公式サイトを確認のこと
※予定は変更となる場合あり
【問い合わせ先】
03-5777-8600(ハローダイヤル)