「武蔵野ギャラリー」は、武蔵野地域の魅力を発信する場所。 「地図」をコンセプトに掲げ、武蔵野を読みとき、次の道標をみつけるための様々なコンテンツを散りばめた会場構成で、雑誌『武蔵野樹林』と連動しながら、武蔵野の土地、文化、歴史、自然、未来を探っていく。
常設展「武蔵野三万年ことはじめ」は、三万年前の太古より人が住み続ける<武蔵野>を再定義することをテーマにした内容。民俗学視点から柳田国男と角川源義を取り上げ、特に柳田が晩年に唱えた巨人伝説ダイダラボッチの聖地としての<武蔵野>をフィーチャーする。
同じく武蔵野地域の魅力を掘り起こし、発信する場として同フロアに「武蔵野回廊」を設置。文学、地図、映画などジャンルにとらわれない、武蔵野の今昔を楽しく・分かりやすく読み解く300冊を、コメントと写真つきで面陳する。
1階に設けられるグランドギャラリーでは、自然、科学、毛述、博物、服飾、環境、社会など物語をもつすべてのものを展示対象とし、定期的に展覧会を実施。約1,000㎡の空間を使って各企画ごとに異なる演出を施していく。なお、プレオープンの際には、初回展覧会として「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ― 石と木の超建築」が開催された。
グランドオープンにあわせた展覧会として「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020 YOKAI PANDEMONIUM」を開催。日本各地に潜む見える妖怪から誰も見たことがない妖怪までを、妖怪のありようを端的に表した荒俣語録とともに紹介する。新進気鋭のイラストレーターが描く妖怪絵図や、妖怪のイメージが具象化されたミイラなどが展示される。
1階には、KADOKAWAが発信する“マンガ”と“ラノベ”の世界観を、デジタルを織り交ぜながら読者と共有する「マンガ・ラノベ図書館」も設ける。KADOKAWAグループのライトノベルがほぼ全て揃っており、新刊が出版される際にもほとんどの作品を展開していく。その数は約2万5千冊。“日本で1番ラノベが読める図書館”となる。
なお、デジタル絵本ほか、子供向けの児童文庫も豊富に揃うので、親子で楽しむにも最適。西畠清順がデザインした源義庭園のそば、四季折々の景色を楽しみながら新しい1冊に出会ってみるのもいいだろう。
上記以外にも、2階にはメインエントランスホールとミュージアムショップ&カフェ、「本棚劇場」のある4階と5階には、ワークショップルーム、レクチャールーム、レストランなどが設けられる。
EJとは、“Entertainment Japan”の意味。それを名に冠す「EJアニメミュージアム」は、日本が誇るアニメを文化として捉えて、独自の切り口で紹介する場となる。原作、スタジオ、キャスト、スタッフなど多くの創造性をもとに制作されたアニメを、書籍、映画、ゲーム、グッズといった作品を取り巻くエンターテイメント全体とともに紹介する。
「ところざわサクラタウン」のオープンと、アニメーション作品等を特集する月刊誌「Newtype」の創刊35周年を記念し、特別展「Newtype35周年 アニメ・クロニクル」が、11月6日(金)より開催される。会場を「Newtype35周年特集号」と見立て、Newtypeが取り上げてきたさまざまなアニメーションを振り返る。
隈研吾が手掛けた“水面に浮かぶ岩の塊”のような外観は、1つ50kg~70kgの花崗岩を約20,000枚使用して完成したもの。 荒い肌をむき出しにして、たくさんの角を作りながら石を組み合わせたことにより、外壁を照らす太陽光の角度が変わるたび「角川武蔵野ミュージアム」も千変万化の様相をみせる。
角川武蔵野ミュージアムのスタッフユニフォームは、ビームス(BEAMS)が製作。大型ポケットとペン入れを取り入れた「エプロン」タイプ、館内の案内スタッフ専用の「ショップコート」、そしてコートに合わせる「スタンドカラーシャツ」の3種類を用意しており、いずれも、石材を用いた多面体のミュージアムを意識し、グレーにブラックのロゴ大きく描いたデザインだ。