企画展 「大観と春草 ─東京画壇上洛─」が、京都の福田美術館にて、2020年8月1日(土)から10月11日(日)まで開催される。
近代日本画壇を代表する画家、横山大観は、とりわけその悠然とした姿の富士山の絵で広く知られている。線描を抑えた大観独自の画風は、当初その斬新さゆえに反伝統的との批判を受けることとなるも、盟友である菱田春草とともに新しい画風を確立し、評価を高めていく。
「大観と春草 ─東京画壇上洛─」では、福田美術館のコレクションから近代東京画壇の作品を紹介。とりわけ、美術学校時代から親しかった横山大観と菱田春草に焦点をあて、彼らの軌跡と作品の魅力に迫る。
会場では、富士山とともに広大な雲海を描いた「霊峰不二」や「嵐之行へ」など大観の作品約30点、繊細な色彩で水面を表現した「⻘波舟行」や絶筆となった屏風作品「早春」をはじめ春草の作品約20点を見ることができる。
さらに、鮮やかでみずみずしい桃を捉えた小林古径「桃実」や、神秘的な表情を優美な線で描いた下村観山観「降魔図」などの東京画壇の作品を展示するほか、横山大観、竹内栖鳳ら東⻄大家48名による寄合帖「雲錦帖」など約40点の作品を初めて公開する。
また、館内のパノラマギャラリーでは、日本画の宝石のような色彩の秘密を紹介。鉱物などの高価な素材から作られる鮮やかな顔料や、日本画を描く際に使われる画材道具を、作品とともに展示する。
企画展 「大観と春草 ─東京画壇上洛─」
会期:2020年8月1日(土)〜10月11日(日)
[前期 8月1日(土)〜31日(月) / 後期 9月2日(水)〜10月11日(日) ]
会場:福田美術館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
TEL:075-863-0606
開館時間:10:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日:火曜日
料金:一般・大学生 1,300円(1,200円)、高校生 700円(600円)、小中学生 400円(300円)、障がい者と介添人1名まで 700円(600円)
※( )内は20名以上の団体料金
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