茶を飲むという行為や、茶を点てるプロセス自体を美として捉える「茶湯(ちゃのゆ)」。その「茶湯」と「現代アート」が融合した展覧会、「一品更屋展」が、2013年6月27日(木)から7月21日(日)までの期間、hpgrp GALLERY TOKYOで開催される。
日本で「茶湯」が流行し、侘び、寂びといった独特の美意識が成立したのは、16世紀のこと。そこから茶を飲むという生活習慣を超えた「芸術としての茶」が生まれた。
それから数百年たった今日、主催者である更屋蔦左衛門と尾木原暁子によるユニット「一品更屋」を中心に、16世紀の茶湯が持つ革新性を再度見直し、新たな日本の美のあり方を探る「現代茶湯」の活動が活発化している。
そうして茶湯の文化が見直される中、開催されるのが、この「一品更屋展」。ギャラリー自体が「現代の茶室」に見立てられ、参加作家の手がけた茶道具、中国茶器、ティーセットと現代美術作品が垣根なく混在する。
会場では、展示を通して「茶文化」と「アート」の共通点や差異、接合点などが明らかに。さらに、実際にゲストを招いての茶会も開催され、直に茶湯の世界を感じることができる。
【開催概要】
一品更屋プロデュース「一品更屋展」
2013年6月27日(木)〜7月21日(日)
会場: hpgrp GALLERY TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前5-1-15 CH ビルB1F
参加作家: 村山まりあ、宮原夢画、川久保ジョイ、箕浦徹哉、井上絵美子、秋濱克大、大中和典、尾崎迅、熊谷峻
茶会開催日程:
■7月7日(日) 小堀芙由子(茶湯)
時間:13:00~、14:30~、16:00~、17:30~
参加費:1,500円
■7月13日(土) 松村宗亮(茶湯)
時間:18:30~、19:30~
参加費:2,000円
■7月15日(月・祝) 浦川園実(中国茶)
*7/15詳細は、hpgrp GALLERY TOKYO公式サイト(http://hpgrpgallery.com)にて発表
*茶会参加には、電話(03-3797-1507)もしくはメール(art@hpgrp.com)にて、事前申し込み必須