特別展示「吉祥うつし」が、大阪の高島屋史料館にて、2025年1月11日(土)から2月24日(月・振)まで開催される。
特別展示「吉祥うつし」は、高島屋史料館の所蔵作品を、吉祥題材に着目して紹介する展覧会。なかでも、古くから吉祥を表すものとされてきた「富士山」や「松竹梅」を取り上げ、横山大観や片岡球子らの絵画、工芸などを公開する。
日本を代表する山である富士山は、かつては激しい噴火を繰り返したことから神が住む山と信じられた。また、その名前が「不死」と通ずることから、古代中国で不老不死の仙人が暮らすとされた理想郷「蓬莱山」と重ねたれた。本展では、近代日本画の巨匠・横山大観による大作《蓬莱山》をはじめ、、安田靫彦《富士明る》や片岡球子《めでたき富士》など、富士山を描いた作品を展示する。
松竹梅は、冬の寒さに強いために生命力を象徴し、古くから縁起の良い植物と捉えられてきた。寿命が長く冬でも緑色を保つ松は長寿を、天に向かってまっすぐ伸びる竹は成長を、そして寒さに耐えていち早く花を咲かせる梅は子孫繁栄を表し、吉祥の意匠として親しまれている。会場では、松竹梅の文様を華やかに施した振袖《舞鶴瑞兆文》などを目にすることができる。
特別展示「吉祥うつし」
会期:2025年1月11日(土)〜2月24日(月・振)
会場:高島屋史料館 企画展示室
住所:大阪府大阪市浪速区日本橋3-5-25 高島屋東別館 3F
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:火・水曜日、10月31日(木)〜11月8日(金)
入館料:無料
【問い合わせ先】
高島屋史料館
TEL:06-6632-9102