東京の板橋区立美術館では、「館蔵品展 はじめまして、かけじくです」を、2021年6月5日(土)から7月4日(日)まで開催する。
掛軸とは、書や絵を壁や床の間に飾って鑑賞できるよう仕立てたものだ。日本には仏教の伝来と同時期にもたらされたとされており、礼拝や儀礼などに用いられた。以後、鎌倉末期には山水や人物、花鳥画といった鑑賞を目的とした作品が浸透し、江戸時代になると町人などの幅広い階層の人びとが掛軸を楽しむようになり、多くの作品が制作されたのだった。
「館蔵品展 はじめまして、かけじくです」では、板橋区立美術館の収蔵作品から、鈴木其一「蝶ニ芍薬図」や狩野章信「内裏雛図」など、江戸時代の作品を中心に掛軸を紹介。
縦長・横長といった画面の形による表現の違いに着目するほか、セットで見ると画面がつながる谷文中「梅下双鶏図」のように対となった作品、そして作品とともに現代まで伝わる箱や文書など、多彩な角度から掛軸を紹介する。
館蔵品展 はじめまして、かけじくです
会期:2021年6月5日(土)~7月4日(日)
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:無料
※内容は変更となる場合あり
【問い合わせ先】
板橋区立美術館
TEL:03-3979-3251