群馬県立近代美術館では、特別展示「線のメルヘン 南桂子と銅版画家たち」を、2021年7月10日(土)から8月22日(日)まで開催する。
“メルヘン(Märchen)”とはドイツ語で、古くから伝わる民話やおとぎ話を指す。誰もが幼い頃にふれるであろう童話のように、どこか懐かしく、そして少し寂しい叙情性を湛える銅版画を手がけたのが、南桂子であった。
1911年生まれの南桂子は、38歳の時に版画家・浜口陽三と出会ったことを契機に版画制作を開始。以後、浜口とともにフランスへ、後にアメリカへと渡り、多色刷り銅版画を制作し続けた。少女や鳥、木、城などをモチーフとして、細い描線により紡ぎだされるその銅版画には、メルヘン的な作品世界が広がっている。
特別展示「線のメルヘン 南桂子と銅版画家たち」では、銅版画の繊細な描線が織りなす幻想的で詩情豊かなイメージに着目。《少女と小鳥の木》をはじめとする南桂子の作品約60点に加えて、シャルル・メリヨン《海軍省》や長谷川潔《花瓶に挿したコクリコと種草》など、ほかの作家による銅版画約20点も紹介する。
特別展示「線のメルヘン 南桂子と銅版画家たち」
会期:2021年7月10日(土)〜8月22日(日)
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
休館日:月曜日(8月9日(月・休)・16日(月)は開館)、8月10日(火)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般 300円(240円)、大学・高校生 150円(120円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳などの所持者とその介護者1名は無料
※会期および関連事業は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページなどにて確認)
【問い合わせ先】
群馬県立近代美術館
TEL:027-346-5560