人気ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』通称「チェリまほ」が映画化。ドラマに続いて⾚楚衛⼆と町⽥啓太が主人公・安達と黒沢を演じ、映画『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』として2022年4⽉8⽇(金)に公開される。
豊⽥悠の同名漫画を原作とするドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』は、童貞のままで30歳の誕生日を迎えたことにより、突然“触れた人の心を読める魔法”が使えるようになったサラリーマン・安達清と、そんな安達に好意を寄せる社内の人気者・黒沢優一が繰り広げるラブコメディ。愛らしいキャラクター達やピュアな恋愛模様、自己肯定感が低く冴えなかった安達が黒沢と出会うことで徐々に成長していく物語の展開は国内外から人気を集めた。
そんな「チェリまほ」が、満を持して映画化。映画『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』では、ドラマ版で晴れて恋人同士となった主人公・安達と黒沢のその後を描く。恋人として順調に愛を育んでいた安達と黒沢に突如舞い込んだ、安達の転勤話。まさかの“遠距離恋愛”に2人はどう向き合うのか、そして2人の未来はどうなっていくのかに注目だ。
映画『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』公開に際し、安達と黒沢を演じる⾚楚衛⼆、町⽥啓太にインタビューを実施。2人から見た安達&黒沢のキャラクター像や「チェリまほ」の物語の魅力、赤楚、町田自身のお互いの印象についても、話を聞いた。2人の絶妙なコンビネーションを象徴しているかのような、息ぴったりの和やかな掛け合いを見せてくれている。
「チェリまほ」こと、ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』がヒットを経て、待望の映画化。劇場版の制作を知った時の率直な感想を教えてください。
赤楚:「チェリまほ」の皆に会えるのが楽しみで仕方なかったです。あとは、また安達を演じるにあたって、“どうやって演じようか” ということは色々考えていました。
町田:僕も、また黒沢を演じられる喜びが大きい反面、ドラマの撮影から少し期間が空いていたので「またちゃんと挑戦できるかな」と不安に思うこともあって。台本を読み返したり、作品を見直したりしました。
でも、「チェリまほ」チームにはドラマの時からすでに出来上がっている安心感があったので「やっぱり大丈夫だな」と。最初に劇場版のお話を頂いたときにも、赤楚君と2人で「早く『チェリまほ』のみんなに会いたいね」「また一緒だね、頑張ろうね」と話したのを覚えています。
では、満を持して再び「チェリまほ」の撮影現場にカムバックしてみていかがでしたか?久々に安達と黒沢を演じてみた感想は?
町田:やっぱり心から安心安全だな、と思える現場で、いざ入ってみるとドラマの時から続けて撮影しているような感覚になりましたね。
赤楚:自然に“安達”として撮影に入っていけたと思います。ドラマで安達と黒沢が恋人同士になる、という1つのゴールに辿りついた地点からのスタートだったので、安達と黒沢の関係性にしても、町田君と特別話し合わずともお互いどのような関係性か分かっていましたし。
町田:ドラマの撮影の時から赤楚君とは色々話し合ったり、相談したりはしていましたので、映画になって改めて「こうしていこうね」と話すことはそんなになかったですね。役作りで言うと、髪の毛伸ばしたくらいかな(笑)。
赤楚:髪の毛伸びましたねえ!「黒沢だ~」って思いました(笑)。僕は安達になるために少し太りました。お餅をたくさん食べたりして。
映画の撮影を経て、お互いの印象に変化はありましたか。
町田:赤楚君に対して何か印象の変化があったというよりは、肩肘張らずに一緒にいられる空気感ができていたな、と感じます。何かあるわけではない時も普通にそこにいて、必要があれば相談し合える。仲間として、友人としてお互いにいられるのがありがたいと思っていました。
赤楚:僕から見た町田君は、今までにないぐらいはっちゃけていたな、というのが印象的でした。紳士的な姿を見ると町田君のことを“さん付け“したくなるという方もいらっしゃいますけど、僕にとっては“町田君”……。元気な町田君でした(笑)。
町田:(笑)。やっぱり赤楚君やみんなと喋っていると本当に楽しくて。早めの“チェリまほ同窓会”をしに来たような感じでした。
赤楚:そんな感覚でしたね!ずっとげらげら笑っていました。
町田:ね!成人式みたいな(笑)。
赤楚:カメラ向け合ってきゃっきゃするみたいな(笑)。
お互いに写真を?
赤楚:はい。短い撮影期間の中でSNS用の写真を撮っておきたかったのと、ただ思い出としても。わちゃわちゃしながら撮っていたのでお見せできないような写真もあったりしますが……(笑)。
町田:まあ、僕らの中だけの思い出写真も、いっぱいありますね。僕らもそうだし、スタッフさんたちとも写真を撮ったりして。
「チェリまほ」のドラマは日本だけでなく台湾・タイ・韓国・ベトナムなど海外でも大きな反響がありました。ここまで幅広くこのシリーズが注目を集めた理由は改めて、どこにあると思いますか。
赤楚:僕は2つあると思っていて、まず1つ目は黒沢の圧倒的ルックス。僕から見てもやっぱりかっこいいなと思いますし、世界に通用するところだと思います。もう1つは、黒沢の一途な思いや“何かをしてあげたい”というジェントルマンな姿勢には誰もが皆ぐっときますよね。ずっと一途に思い続けていることの素晴らしさは世界共通。そして、そんな黒沢をちゃんと演じた町田君のおかげです(笑)。
町田:そんなに上げてくれなくてもいいんだよ(笑)?!逆に言わせてもらいますと、僕は人気の理由は絶対赤楚君だと思います!
赤楚:いやいや(笑)。素朴なだけでそんなに……。
町田:素朴と言いましたね!この“素朴さ”が安達をやるうえでとても大事なのですが、“素朴さ”の中に相当なかわいらしさ、ピュアさ、滲み出る優しさがないと安達は成立しないんですよ。安達のそういうかわいらしさが、黒沢にとっては「お願いだから他の人は気づいてくれるな」というくらいの重要なポイントじゃないですか。時に安達の“素朴さ”をコミカルに演じる感じも本当にバランス感が絶妙で、赤楚君ならではだったな、と思います。
映画で描かれる、安達目線から見た黒沢の魅力と、黒沢目線から見た安達の魅力を教えてください。
赤楚:映画では、黒沢が弱さや本音をぶつけてくれることで、安達にとっても、より一層黒沢への愛おしさが強くなっていく。その思いが、安達の強い芯になっていきます。
あとは何より、安達とずっと一緒に楽しんで、キラキラした未来も見せてくれるようなところが黒沢の素敵なところですね。
町田:安達はドラマから通じてずっと人に対して優しくて愛情のある人。ドラマでは、安達の自信の無さが表れていましたが、映画では安達に強さが加わっています。本当の優しさは強いもの。それが安達から滲み出ています。
そんな安達を見て、黒沢は「安達こそが自分の居場所」だと感じるし、だからこそ安達のため、安達と幸せになるために行動していきたいと思える。そんな2人の相乗効果があると感じます。
ドラマでは黒沢から安達にたくさんアプローチをかけていますが、映画では安達から黒沢にアプローチすることの方が多いです。そこは本当に見所となっているので、ぜひ楽しみにしてください。